『大豆田とわ子と三人の元夫』は何の話だったのか? 最終話は不思議な構成に

『まめ夫』は結局何の話だったのか?

 昨夜6月15日、最終回を迎えた『大豆田とわ子と三人の元夫』(カンテレ・フジテレビ系、以下『まめ夫』)は、住宅建設会社しろくまハウジング社長の大豆田とわ子(松たか子)と三人の元夫の関係を描いた物語だ。

 先週の第9話の小鳥遊大史(オダギリジョー)との別れが、恋愛ドラマとしては最終回のような内容だったため、どのような終わり方をするのか全く予想がつかなかったが、第1話を改めて語り直したような話だったと感じた。

 物語冒頭、第1話でとわ子と恋愛関係になりかけた、船長さんを装っていた結婚詐欺師(斎藤工)が逮捕されたというニュースが報じられ会社で話題となっている。その後、とわ子は初恋の相手だった甘勝岳人(竹財輝之助)と偶然再会し意気投合。ヘリコプターの操縦士だという甘勝が、結婚詐欺師だった船長さんと重なってしまい、どうにも胡散臭い。

 一方で描かれるのが、今まで節々に登場したとわ子の娘・唄(豊嶋花)と恋人の西園寺の関係だ。唄は医者になる夢を諦めて、西園寺を支える奥さんになろうとしていた。対して西園寺は、唄に自分の宿題をやらせ、夜中にコーラを買ってこいと平気で言う。

 最初の元夫・田中八作(松田龍平)は、唄が憧れていた女医の内藤和美先生の話をすることで受験をやめるという唄を説得しようとするが、内藤先生は病院でイジメにあって辞めてしまったと唄は言う。

 「まぁ大人がそういうこと言うのわかるよ」「でも、こっちはそういう現実をこれから生きるわけだからさ」と反論する唄。そこに西園寺から電話がかかってきて、唄は必死で謝るのだが、とわ子が怒ったことで西園寺から別れを切り出されてしまう。

 「相手16歳だよ? 私が徐々に教育していけば済む話だよ」と唄はもっともらしいことを言ってとわ子に怒るのだが、説得力は皆無で、どんなに唄が現代的な価値観を持っているように見えても、所詮は子どもでしかないのだと思い知らされる。

 『まめ夫』で描かれる恋愛は、男から女へのマウンティングとなる場面が多く、結果的に日本社会における男女格差を浮き彫りにしている。その理不尽さに聡明な唄は気づいているのだが、そんな唄ですら、簡単に降りることができないのが恋愛の厄介さだ。

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