齊藤工が企画・プロデュース リリー・フランキーが一人芝居に挑む主演映画公開決定
リリー・フランキー主演映画『その日、カレーライスができるまで』が2021年夏に公開されることが決定し、あわせてポスタービジュアルが公開された。
本作は、日本の一家団欒の象徴ともいえる家庭の味=カレーライスと、電波を通じて誰かと誰かをつないでくれるラジオががつなぐ家族の絆を描いた物語。企画・プロデュースを齊藤工、監督を密室スリラーのリメイク映画『CUBE』の公開を控える清水康彦が務める。清水監督は、リリーとは脚本・演出を務めたフジテレビ系ドラマ『ペンション・恋は桃色』チームでの再タッグとなる。そして、原案・脚本を手がけるのは、『半沢直樹』(TBS系)の金沢知樹。齊藤監督デビュー作の短編『半分ノ世界』以降、数々の作品でタッグを組む金沢が、19年に劇団スーパー・エキセントリック・シアターの野添義弘還暦公演に書き下ろした一人ミュージカル・アクション・コメディー『その夜、カレーライスができるまで』を原案として本作が誕生した。
『凶悪』『そして父になる』『万引き家族』などで数々の映画賞を受賞してきたリリーは、初のワンシチュエーションで、ほとんどが一人芝居となる演技に挑戦する。また、『37セカンズ』の神野三鈴が声のみの出演で、『blank13』に続きリリーの妻役を演じる。
たまねぎ、にんじん、じゃがいも、豚肩ロース……見慣れた食材が並ぶ台所に立つ、くたびれた男は、毎年恒例、三日後の妻の誕生日に食べる特製カレーを仕込んでいる。外はどしゃぶりの雨のなか、愛聴するラジオ番組ではリスナーの「マル秘テクニック」募集に、男はガラケーを手に取り、コンロでぐつぐつと音をたてる “三日目のカレー” についてメールで綴り始める。「今年も妻の誕生日にカレーを作っています。三日後が、誕生日です。ただ、色々あって今年はひとりです」。その横では、幼くして亡くなった息子の笑顔の写真が見守っている。
公開されたビジュアルには、写真立てに写る写真をみて微笑むリリーの姿が収められている。
コメント
リリー・フランキー(主演)
(齊藤)工くんは「ヘンなひと」ですけれど縁のある方。本当に映画が大好きですし、ものづくりに対してはすごく真摯で、一緒に作っていくのが楽しい。そんな工くんが企画して、清水康彦監督をはじめとする『ペンション・恋は桃色』と同じ、若くて心地よいスタッフたちと話しあいながら、何やらいいものができた……ような気もしないでもない? いわゆる舞台の一人芝居とは違って、シリアスさのなかにコミカルさがあるといった、映像ならではのユーモラスな作品になっていると思います。撮影はずっと一人だったので、3日間でしたが、濃い、いい経験をさせてもらいました。
清水康彦(監督・脚本・編集)
リリー・フランキーさんは、ドラマ『ペンション・恋は桃色』で初めてお世話になって以降、役の人物設計だけでなく作品の方向性やテーマまで相談させてもらえる、大先輩といえる存在です。寛大さや優しさとともに、鋭い指摘もあるのでヒヤヒヤします。しかも今回は、ほぼ一人芝居、ほぼワンシチュエーション、難題が山積みで、スタッフ共々大先輩に頼り切ってしまいましたが、その甲斐あって他にはない独特な映画になりました。
金沢知樹(原案・脚本)
誰にでも、思い出のご飯はあります。誰かが作ってくれた唐揚げ、自分で作った肉じゃが、レストランのオムライス。みんなで囲んだ鍋。この物語で男はカレーを作ります。誰かを想い、雨の夜に、じっくりコトコトと‥
齊藤工(企画・プロデュース)
この混沌とした現代にどんな作品が生まれるべきなのか?
映画は不要不急なのだろうか?
金沢さんの珠玉の脚本に
リリーさんと清水監督が対峙して下さいました
個人的には書かれている“プロデュース”なんて響きの働きは一切出来てませんが
いち映画ファンとして
この作品が三日目のカレーの如くしっかりと味わい深く完成し
必要な方にじっくりと届いて行く事を願っています
■公開情報
『その日、カレーライスができるまで』
2021年夏公開
主演:リリー・フランキー
出演(声):中村羽叶、吉田照美、岡田ロビン翔子、黄栄珠、福田信昭、神野三鈴
監督・脚本・編集:清水康彦
原案・脚本:金沢知樹
企画・プロデュース:齊藤工
2021年/日本/5.1ch/カラー
(c) 2021『その日、カレーライスができるまで』製作委員会
公式サイト:https://sonocurry.com/