DJみそしるとMCごはん、ファーストサマーウイカ、村田倫子が絶賛の異色のグルメドラマ

グルメなアーティスト絶賛のひとり飲みドラマ

 ブームが続くグルメドラマ枠に、また新たな1作が加わった。タイトルは『ひとりで飲めるもん!』。『凪のお暇』(TBS系)、『珈琲いかがでしょう』(テレビ東京系)など著作が次々とドラマ化されているコナリミサトの同名コミックを原作に、WOWOWオリジナルドラマとして現在、放送・配信中だ。

 本作は、大政絢扮するコスメ会社の敏腕広報・紅河メイが、趣味の“ひとり飲み”で至福の時間を味わう姿を追った全8話のオムニバスドラマ。容姿端麗で仕事は完璧、同僚たちからも一目置かれる存在の彼女が、チェーン系の飲食店でのひとり飲みをするというギャップがストーリーの肝だ。ある時は「天丼てんや」で、またある時は「餃子の王将」で。人目もはばからず、自分の欲求にまかせひとり飲みを謳歌するメイは、仕事中の緊張感から解放され、「なまらうみゃー」の決めセリフとともに顔をほころばせる(しかもちょっと縮む)。食べ方のこだわりやひとり飲みならではのオーダーのポイントなどもさりげなく散りばめられ、ライフハック的な見方ができるのもポイントだ。何より飲食シーンのおいしそうなこと! ドラマパートと同じくらいじっくり尺を取り、一口一口かみしめながら食べるメイの表情を見つめる視点はまさに飯テロ。誰もが一度は利用したことのあるチェーン店ばかりが舞台のため、視聴者が味わいを思い浮かべることができる点も大きな強みだ。

 では、そんなメイの物語を、同世代の女性たちはどう観たのだろうか。いち早く鑑賞した著名人3人から、以下のようなコメントが届いた。

DJみそしるとMCごはん(くいしんぼうヒップホッパー)


ドラマをみて、自分が知らない店を開拓することばかりに一生懸命だったと気づきました。最寄りの駅近にある幸せを、完全にスルーしていた……! 主人公に感化され久々に訪れたてんやで、チェーン店は妥協じゃなく、注文や食べ方をどう楽しむかが試される場なのだと確信しました。新たなくいしんぼう道が拓けそうです。

ファーストサマーウイカ(タレント、歌手)


私が誰かと飲みたくなるのは、寂しいとき、仕事が上手くいかなかったとき、愚痴を聞いて欲しいとき。ひとりで飲みたくなるのは、仕事がうまくいった時、誰より自分を労いたいときだ。ムードなんて要らない、センベロ万歳。ただ、本能のままに食べたい物を食べ、飲みたいだけ飲み、明日への活力にするのだ。紅河女史の飲みっぷりに乾杯!

村田倫子(モデル、idemディレクター)


容姿端麗、バリバリ仕事もできちゃう、完璧な紅河メイ。そんな彼女の秘密の姿を覗けるのは、ダウンライトで照らされた高級バー…ではない。明るく活気に溢れ、どの街でも親しまれる我らの味方……! そう、激安チェーン店だ。普段隙を見せない彼女が、目尻を下げて気持ちよくビールを飲む姿は、妙に色っぽくて、目が離せない。

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