『ダイの大冒険』マァムは劇中最強の必殺技の持ち主? 格闘家として再登場で溢れる魅力
毎週土曜日、かつての子供である大人たちから、現在の子供たちまで、日増しに視聴者を夢中にさせているアニメ『ダイの大冒険』(テレビ東京ほか)。父・バランとの戦いを経て、主人公・ダイはさらに成長し、親友・ポップもぐんぐん力を付けている。
バランとの戦いが終わり、ダイたち一行は戦闘に耐えうる武器を手に入れるため、ロモス武術大会へ。そこで再登場となるのがダイたちパーティーの“初期メン”の1人であるマァムだ。
師・アバンから託された魔弾銃を失ったマァムは、新たな力を身につけるため修行に出ていた。そして、コスチュームを新たに「武道家」として再登場。これまでにない強さを第34話では見せてくれた。『ダイの大冒険』の女性キャラの中でも「マァムが一番好き」と語るライターの加藤よしき氏は、本作の2大ヒロインであるマァムとレオナを比較しながらその魅力を次のように語る。
「2人とも“守られるヒロイン”というよりは“戦うヒロイン”ですね。でも、同じ戦うヒロインでありながら、両者の性格は正反対と言ってもいいほど違います。レオナは“姫”であり民衆を導く立場でもあるため、どの登場人物よりも合理的な判断ができるし、ともすれば非情とも言える一面も持っている。対してマァムは敵にも情けをかけるような“情の人”。『ダイの大冒険』は終盤に向かって、(主にポップを巡って)恋模様も一部描かれますが、その中心にいるマァムがとても魅力的なんです。ポップの魅力もその人間臭さにありましたが、マァムの親しみやすさ、その人間臭さに自分は惹かれました。そしてマァムとレオナは突き詰めていくと相容れない価値観を持っている2人なのに、劇中で対立するようなことはないんです。ネタバレするともったいないので詳細には言いませんが、後々に一回だけ衝突する際にも、すごくスマートに、しかも泣かせる決着を見せてくれます。異なる考え方を持っていてもお互いを尊重して行動している。その関係性も素敵なんですよね」