2021.06.01 12:00

浜辺美波×池田エライザ『映画賭ケグルイ』対談　仲が良い2人は似ていないようで似ている？

文・取材＝宮川翔、写真＝池村隆司、動画＝井口聖也（パドリフスタジオ）

浜辺美波は“演技派”、池田エライザは“存在感”がすごい

ーーお2人はお互いの存在をどのように捉えているんでしょうか？

池田：かわいい友達（笑）。

浜辺：私もそうかも（笑）。

池田：お芝居を現場で見ていて、彼女の集中力や座長としての存在感を知っているからこそ、そこをあまり意識していない感覚はありますね。普通に、仲良くなれてうれしかったなって思います。そこを超えて、普通の話ができるのがうれしいなと。役は役でしかなかったりするじゃない？

浜辺：そうそう。でも、たくさんある中でも、私はエラちゃん（池田エライザ）の“存在感”がすごいと思っていて。会長って、もともと実写でやるにはすごくハードルが高かったと思うんです。原作でもある種、“神”のように君臨する存在として描かれていたので、エラちゃん以外があの役を演じていたら、相当大変だったのではないかなと思います。誰が演じるかによって、『賭ケグルイ』という作品が崩れてしまうほどのパワーを持っているキャラクターなのですが、それをやすやすと乗り越えていて。作品をまた1ランク押し上げるくらいのパワーがあって、作品にまた新たな緊張感が生まれたと思います。見た目や声もそうですが、そういう力はなかなか努力してできるものではないので本当にすごいなと。

池田：いやいや……（笑）。そういう意味では、美波はまごうことなき“演技派”だと思います。美波は顔がかわいいから、夢子の役は大変だろうなと思うこともあるけど（笑）、ゾクゾクするし、狂気的なものも感じる。なぜなのかはよく分からないんですけど、そう感じさせる何かを間違いなく持っている人だなと思いますね。

ーー『賭ケグルイ』の登場人物たちはギャンブルに人生を賭けていますが、浜辺さんと池田さんは人生を賭けるほどの勝負に挑んだことはありますか？

池田：私はないなぁ……。漂いながらまったり生きているので（笑）。いろんなことを熱心にやっているように見えがちだと思うんですけど、私自身は巡り会うものに対して、「オッケー、やろ～」という感じで生きているんです。傍から見たら「ここが勝負どころだ！」というのはあるかもしれませんが、私自身はそういうことはほとんど感じないんですよね。マイペースなんです（笑）。

浜辺：私はエラちゃんとは逆で、自分の現在地を結構意識してしまうタイプなんです。もともと、「20歳になるまでの3年間でちゃんと顔を売らなきゃ」と思っていたので、20歳までは頭一つ抜けるぐらいの意識、人生を賭ける勢いで駆け抜けていきました。

ーーちょうど今が20歳、今年21歳になりますよね。

浜辺：そうなんです。ただ、20歳からはこのペースで走っちゃうとちょっと……20歳を超えてから30代までは長距離走なので（笑）。

池田：ちょっと腰痛めたりしてるからね（笑）。

浜辺：そうなんです（笑）。長距離を走り続けられる人が強いこともあるので、ここからはそっちにシフトしていこうかなと。

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ーー話を聞いていると、お2人は結構正反対のタイプですよね。

浜辺：ただ、私もある意味マイペースなので、お互いそこは似ているのかなと思います。

池田：ガッと働いて、終わった瞬間に力を抜く感じですね。“生活感”があるというか。

浜辺：2人とも、とても人間らしいタイプではあると思います。

池田：うん。心を失って仕事はしてないと思う。普通に生きてるよね？（笑）

浜辺：うん（笑）。普段の不器用さとかも、すごく共感できるところがあります。

『映画賭ケグルイ絶体絶命ロシアンルーレット』浜辺美波さん＆池田エライザさんから独占コメントが到着！

■公開情報
『映画賭ケグルイ絶体絶命ロシアンルーレット』
TOHOシネマズ日比谷ほかにて公開中
出演：浜辺美波、高杉真宙、藤井流星（ジャニーズWEST）、松田るか、岡本夏美、柳美稀、松村沙友理（乃木坂46）、小野寺晃良、池田エライザ、中村ゆりか、三戸なつめ、矢本悠馬、森川葵
監督：英勉
脚本：高野水登、英勉
原作：河本ほむら／尚村透（掲載月刊『ガンガンJOKER』スクウェア・エニックス刊）
主題歌：milet「checkmate」（SME Records）
配給：ギャガ
(c)河本ほむら・尚村透／SQUARE ENIX
(c)2021 「映画賭ケグルイ2」製作委員会
公式サイト：kakegurui.jp
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