櫻井翔、有岡大貴に濱田崇裕も ジャニーズ俳優の“ちょっぴり冴えない主人公”に沸く親近感

ジャニーズの“ちょっぴり冴えない主人公”像

 中丸は2013年放送のドラマ『変身インタビュアーの憂鬱』(TBS系)で、天才推理作家で、天才インタビュアーに変身する主人公・白川次郎/青沼霧生を演じるなど、天才作家から、人間嫌いのマッサージ師とかなりの振り幅だ。今期の櫻井も同様、『家族ゲーム』でみせた雄弁さはそのままに、風真のまだ明かされていない正体を含みながら、ポンコツな一面を見事に演じている。

 他にも、Kis-My-Ft2の派生ユニット・舞祭組の4人が主演を務めたドラマ『平成舞祭組男』(日本テレビ/2014年放送)がある。仕事ができないサラリーマン役に扮し、リストラの危機にさらされながら困難に立ち向かう物語も演じてきた。

 かつてジャニーズ×ドラマといえば、木村拓哉が主演を務めた『HERO』シリーズ(フジテレビ系)で演じた久利生公平役をはじめ、長瀬智也主演のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)では、池袋のトラブルシューター・マコト、『タイガー&ドラゴン』(TBS系)では元ヤクザの噺家・山崎虎児と、主人公に正義感と強さがある型破りなヒーロー像が描かれてきた。不確実な時世を受けてか、主人公像にも変化を感じる。少々頼りない主人公には、自己投影しやすく親近感を覚える。そんな共感型がいまの雰囲気に馴染むのではないだろうか。

 さて、7月期のシンドラ第16弾は人気のギャグ漫画『武士スタント逢坂くん!』がドラマ化、ジャニーズWESTの濱田崇裕が主演を務める。春画師だった武士が現代にタイムスリップし、エロ漫画に感激しアシスタントになるという。先日公開されたキービジュアルでは、ちょんまげ姿で涙を流す濱田の姿が。ギャグ漫画原作だけに、1日の終わりに肩の力を抜くような、笑いの時間をもたらしてくれるのではないかと期待が高まる。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています

■放送情報
日曜ドラマ 『ネメシス』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30~23:25放送
出演:広瀬すず、櫻井翔、勝地涼、中村蒼、富田望生、三島あよな、山﨑紘菜、橋本環奈、
大島優子、上田竜也、石黒賢、真木よう子、仲村トオル、江口洋介
総監督:入江悠(1・2・3・6・8・9・10話担当)
監督:片桐健滋(4・5話担当)、岸塚祐季(7話担当)
脚本:片岡翔、入江悠
脚本協力: 講談社タイガ、今村昌弘(1・3話担当)、藤石波矢(2・6話担当)、周木律(4話担当)、降田天(5話担当)、青崎有吾(7話担当)
企画・プロデューサー: 北島直明
プロデューサー:里吉優也、次屋尚、田端綾子
制作会社:クレデウス
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:www.ntv.co.jp/nemesis
公式Twitter:@nemesis_ntv
公式Instagram:@nemesis_ntv

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