林遣都や紗栄子のサプライズ登場も! 令和の『ドラゴン桜』は下克上がテーマ

林遣都や紗栄子のサプライズ登場も! 令和の『ドラゴン桜』は下克上がテーマ

 「お前らのうちの何人かは東大に入ることができるだろう。だが、お前らにその価値があるとは思えない」。生徒たちをバカ呼ばわりし、痛罵する桜木の真意は、彼らの眼を開かせることにあった。「お前らがこのまま何となく世の中に出てみろ。あっという間に薄汚い社会の渦に飲み込まれ、知らず知らずに搾取され、だまされ、カモにされ、こき使われる。一生、社会の奴隷となってもがき続け、死んでいくんだ」。そうならないため、東大に行けと説く。

 人生と社会を変えたければ、勝者の側に立てという桜木のリアリズムには賛否両論あるだろう。しかし、ここで大事なのは、桜木が言うとおりの現実があるということだ。東大を冠したバラエティー番組の隆盛を引くまでもなく、平成から令和になってもその状況は変わらない。桜木はブレていない。誰もが理解できる言葉で東大に行く意味を伝えるモチベーターぶりは健在だった。

 桜木の信念は自らの経験に裏打ちされている。前作で描かれなかった元暴走族の横顔を通じて、社会の底辺から這い上がってきた男のバックグラウンドをそれとなく描きつつ、桜木が2年前に味わった挫折を明らかにしていく。やはりというか、競争に偏った受験指導は教え子の人生を狂わせていた。それでも桜木は自らの信念を貫いて、生徒たちに学ぶ意味を伝えることができるのか? 「東大クラス」の1人・麻紀役の紗栄子や龍山高校OBを演じる林遣都が登場するサプライズに加えて、桜木に因縁を持つ米山役の佐野勇斗も顔をそろえ、教育者としての真価が問われることになりそうだ。

※高橋海人の「高」は「ハシゴダカ」が正式表記。
※鶴ヶ崎好昭の「崎」は「たつさき」が正式表記。

■石河コウヘイ
エンタメライター、「じっちゃんの名にかけて」。東京辺境で音楽やドラマについての文章を書いています。ブログTwitter

■番組情報
日曜劇場『ドラゴン桜』
TBS系にて、毎週日曜21:00~放送
出演:阿部寛、長澤まさみ、高橋海人(King & Prince)、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎、鈴鹿央士、志田彩良、細田佳央太、西山潤、西垣匠、吉田美月喜、内村遥、山田キヌヲ、ケン(水玉れっぷう隊)、鶴ヶ崎好昭、駿河太郎、馬渕英里何、大幡しえり、深田竜生(少年忍者/ジャニーズJr.)、林遣都、佐野勇斗、早霧せいな、山崎銀之丞、木場勝己、江口のりこ、及川光博ほか
原作:三田紀房『ドラゴン桜2』(講談社刊)
プロデュース:飯田和孝、黎景怡
脚本:オークラ、李正美
演出:福澤克雄ほか
製作著作:TBS
(c)TBS

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる