Netflix『バイオハザード』監督に羽住英一郎 レオン&クレアのキャラクターPVも公開

Netflix『バイオハザード』監督が決定

 Netflixオリジナルアニメシリーズ『バイオハザード:インフィニット ダークネス』の配信が7月に決定。あわせて、監督を羽住英一郎が務めることが発表、キャラクターPVと場面写真が公開された。

 本作は、全世界でシリーズ累計出荷本数1億本以上を超えるサバイバルホラーゲーム『バイオハザード』を、シリーズ初連続CGドラマとして制作したもの。製作・原作監修には、数々の『バイオハザード』シリーズを世に送り出したカプコンの小林裕幸プロデューサーが参加する。様々なアニメ作品を生み出しているトムス・エンタテインメントが制作プロデュースを手がけ、『バイオハザード:ヴェンデッタ』制作プロデューサーの宮本佳率いるQuebicoがフル3DCGアニメーション制作を担当する。

 物語は、人気キャラクターのレオン・S・ケネディとクレア・レッドフィールドの2人を軸に展開。ダイナミックなアクションシーンに、サスペンス要素も加わった誰も観たことのない『バイオハザード』の世界を描く。日本語吹き替えキャストとして、レオン役を森川智之、クレア役を甲斐田裕子が演じる。

 『海猿』シリーズ、『MOZU』シリーズ、『太陽は動かない』など日本の多くの実写作品を手がけてきた羽住監督。本作で初のアニメ作品を手がけることについて「⻑い歴史と多くのファンがいる作品に関われる事に、プレッシャーよりも素直に喜びの方が勝っています。フルCGアニメですが、普段自分がやっている実写の撮影に近いキャメラワークやライティングの雰囲気に極力寄せる事により、よりライブ感が出る様に意識しました。『バイオハザード』シリーズのファンは勿論ですが、そうでない方たちにも、楽しみながら一気に観ていただけたら幸いです」と抱負を語った。

 さらに音楽を、映画・テレビドラマ・アニメーションを中心に、ドキュメンタリーや、ゲーム音楽など幅広い分野で活躍している菅野祐悟が務めることも決定。菅野は「これまでの『バイオハザード』より、たくさんの精神を継承しつつ、新しい世界観を構築しようと試行錯誤しながらチャレンジさせていただきました。また、Netflixで配信されることを意識し、海外の方々に観てもらった時にも楽しめるよう、ハリウッド映画のスケール感を意識しました。羽住監督から、いつもと同じ、詳細なオーダーを頂きましたので、とくにアニメーションとして意識して制作したような感覚はありませんでした。むしろ、今、“あっそういえばそうでしたね”という感じです(笑)」と制作を振り返った。

 公開されたキャラクターPVは、レオンとクレアにフォーカスしたもの。ハッキング事件の捜査のためホワイトハウスに召集されたレオンは、福祉施設建設の陳情に訪れたクレアと偶然の再会を果たす。クレアは、難⺠支援のために訪れた国で手に入れたた奇妙な少年の絵を差し出すが、何かを悟ったのか、レオンは「危ないことだけはするなよ」と言い残して去っていく。そんなレオンにクレアが「スーツ似合ってないわよ」と声をかける。突如停電したホワイトハウスに出現した正体不明のゾンビと闘うレオンと、奇妙な少年の絵の真相を探るクレア。2人がこの先立ち向かうことになる真の恐怖が、ここから始まる。

 羽住監督、菅野のコメント全文は以下の通り。

羽住英一郎監督 コメント

『バイオハザード』の3DCGシリーズ監督への意気込み

⻑い歴史と多くのファンがいる作品に関われる事に、プレッシャーよりも素直に喜びの方が勝っています。自身初となるフルCGアニメへの挑戦は、素晴らしいスタッフ達に助けられて何とか完成まで連れていって貰った感覚で、本当に感謝の気持ちで一杯です。
フルCGアニメですが、普段自分がやっている実写の撮影に近いキャメラワークやライティングの雰囲気に極力寄せる事により、よりライブ感が出る様に意識しました。キャラクター達も多くの人に愛されているので、そのファン達を裏切らない様に描いていく上で、モーションキャプチャーの俳優達そしてボイスアクター達が、レオンやクレアを演じているキャスト達であるというのも心強かったです。

レオンとクレアを描くにあたって

エグゼクティブプロデューサーの小林さんからヒントをいただき、正義感の強い若いレオンと果てしない闘いに少し疲弊してきた感のある『バイオハザード:ヴェンデッタ』の2014年時代のレオンとの中間に位置する2006年を描く事により、白か黑ではないややビターな立ち位置に彼を立たせ、スクエアなクレアとの対比も描く事にしました。スーツ姿のレオンはその象徴として重要なキービジュアルですが、スーツ姿もカッコよく着こなしてくれたので、流石はレオンだなと思いました。

Netflixでの190カ国配信において意識したこと

英語圏への台詞の英訳には文化や風習を含めてADRディレクターのアレックスが、モーションキャプチャーの時から⻑い期間尽力してくれたので、非常にありがたかったです。プロデューサーの篠原さんからオファーを頂いた時に、サスペンス色を打ち出したいとのオーダーがあったので、「6年前のペナムスタンの戦地で何があったのか?」という謎をきっかけに、時間軸をシャッフルさせつつ裏向きに置かれていたカードが徐々に捲られていく様な構成にしました。バイオのファンは勿論ですが、そうでない方たちにも、そのあたりを楽しみながら一気に観ていただけたら幸いです。

菅野祐悟 コメント

本作の音楽制作にあたり意識したこと、『バイオハザード』らしさを出すために工夫したこと

世界的な人気シリーズ作品なので、これまでの『バイオハザード』を見させて頂き、たくさんの精神を継承しつつ、新しい世界観を構築しようと試行錯誤しながらチャレンジさせていただきました。また、Netflixで配信されることを意識し、海外の方々に観てもらった時にも楽しめるよう、ハリウッド映画のスケール感を意識しました。

羽住監督とのアニメ作品現場だからこその発見、気を配った点

実写映画やドラマの時と特に変わらずに、アニメーションを見ながら羽住監督から、いつもと同じ、細かい印象や映像をこう見せたいというような詳細なオーダーを頂きましたので、とくにアニメーションとして意識して制作したような感覚はありませんでした。むしろ、今、「あっそういえばそうでしたね」という感じです(笑)。

楽曲制作にあたり、羽住監督と共有したテーマやイメージ、制作エピソード

ゾンビ作品ですが、音楽で怖がらせすぎてしまうとバイオハザードにならないということが、羽住監督との最初のトレーラーのデモ音源のやり取りでわかりました。しかし、怖くなくてもダメなので、そのあたりのバランスをデモ音源で羽住監督と共有し、試行錯誤しながら作曲しました。

■配信情報
Netflixオリジナルアニメシリーズ『バイオハザード:インフィニット ダークネス』
Netflixにて、7月、全世界独占配信
原作・製作・監修:株式会社カプコン
監督:羽住英一郎
エグゼクティブプロデューサー:小林裕幸(株式会社カプコン)
CGプロデューサー:宮本佳
フル3DCGアニメーション制作:Quebico
制作プロデュース:トムス・エンタテインメント
音楽:菅野祐悟
(c)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
Netflix作品ページ:www.netflix.com/biohazard_anime

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