ホン・サンス監督作『逃げた女』場面写真公開 加瀬亮から絶賛コメントも

ホン・サンス監督作『逃げた女』場面写真

 6月11日より公開されるホン・サンス監督作『逃げた女』の場面写真が公開された。

 アカデミー賞作品賞受賞作『パラサイト 半地下の家族』から、コロナ禍の日本でスマッシュヒットを記録した『はちどり』まで、世界的に注目を集める韓国映画界において、特異な存在感を放ち続ける映画作家、ホン・サンス。第71回ベルリン国際映画祭では、最新作『Introduction(原題)』が銀熊賞を受賞し、2年連続で銀熊賞受賞の快挙を果たした。

 『夜の浜辺でひとり』でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞という栄誉をホン・サンスにもたらした公私にわたるパートナーであり、『お嬢さん』で強烈な印象を残した女優キム・ミニとの7度目のタッグとなる本作は、2020年カイエ・デュ・シネマが選ぶベストテン2位にも選出。さらに、ホン・サンス監督作品の常連のソ・ヨンファ、クォン・ヘヒョ、『はちどり』 のヨンジ先生を演じたキム・セビョクらが顔を揃えた。

 5年間の結婚生活で一度も離れたことのなかった夫の出張中、初めてひとりになったキム・ミニ演じる主人公ガミ。果たして「逃げた女」とは誰のことなのか。そして彼女は一体何から逃げたのか。愛について、結婚について、これからについて、揺れ動く女性心理をスリリングにあぶり出す。

 公開された場面写真では、キム・ミニ演じる主人公ガミが、夫の出張中に3人の女友達の元を訪れる姿が切り取られている。

 また、2012年に来日中のホン・サンス監督と対談をしたことをきっかけに、意気投合して誕生した『自由が丘で』で主演を務めた加瀬亮が本作をいち早く鑑賞し、コメントを寄せた。

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加瀬亮 コメント

遠い過去の出来事でも、それが強烈で純粋であったほど人はそれを忘れることなんて出来ない。 今、髪をばっさり切った女性は、意を決したように閉ざした自身と向かい合っていく。 小さな窓は開かれ、ゆっくりと風がそこに流れ込んでくる。 揺れるキム・ミニの演技は、自然の中に生きる小さな動物のようで、近年稀にみる美しさだった。 

■公開情報
『逃げた女』
6月11日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・脚本・編集・音楽:ホン・サンス
出演:キム・ミニ、ソ・ヨンファ、ソン・ソンミ、キム・セビョク、イ・ユンミ、クォン・ヘヒョ、シン・ソクホ、ハ・ソングク
配給:ミモザフィルムズ
2020年/韓国/韓国語/77分/カラー/ビスタ/5.1ch/英題:The Woman Who Ran/字幕:根本理恵
(c)2019 Jeonwonsa Film Co. All Rights Reserved
公式サイト:nigetaonna-movie.com

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