加藤柚凪、『監察医 朝顔』涙の名演の裏側 「スタッフももらい泣きしてしまうほどでした」

加藤柚凪、『監察医 朝顔』で涙の名演

 上野樹里主演のフジテレビ月9ドラマ『監察医 朝顔』の第12話での加藤柚凪の登場シーンについて、演出・平野眞からコメントが到着した。

 『週刊漫画サンデー』(実業之日本社)で連載されていた法医学者と刑事という異色の父娘を描いた同名医療漫画をドラマ化した本作。続編では、2019年夏クール放送の第1シーズンと同様に各話で、主人公で法医学者の万木朝顔(上野樹里)と、父でベテラン刑事の万木平(時任三郎)たちが、さまざまな事件と遺体に相対していく。そして、前作よりも深く、東日本大震災と母の死に朝顔が向き合っていく姿が描かれる。

 2月1日に放送される第12話では、長野県で発生したトンネル崩壊事故の対応をすることになった朝顔の代わりに、万木家でつぐみ(加藤柚凪)の面倒を見ていた朝顔の義姉である桑原忍(ともさかりえ)から、少し目を離した隙につぐみがいなくなってしまったと震える声で朝顔に電話がかかってくる。朝顔とともにトンネル崩壊事故の対応にあたっていた安岡光子(志田未来)たちは、早くつぐみを探すよう朝顔を家に帰す。長野県警への異動にともない単身赴任中の桑原ととともに万木家に戻り、忍と3人で必死につぐみの行方を探す朝顔だったが、その時、つぐみは1人で泣きながら、ひとけのない駅にいた。

 第1シーズンの第5話のラストからの登場となったつぐみ役の加藤柚凪は、約70人のオーディションで選ばれ、キャスティング時にプロデューサーの金城綾香が「日本中の人をメロメロにしてくれると信じています」とコメント。今回の第2シーズンの第12話で加藤は、共演者のいない1人だけのロケに初挑戦した。

 演出の平野眞は、加藤が1人だけで臨んだロケについて、「撮影時にちょっとしたトラブルがありました。本番前、柚凪ちゃんがドアに頭をぶつけてしまい大声で泣き出してしまったのです。実は第1シーズンの時も、一度ドアに指を挟んで大泣きしてしまい、撮影が中止になったことがありました。今回も中止を覚悟したのですが、しかし、柚凪ちゃんは痛い気持ちを切り換えて、撮影ではつぐみを見事に演じきりました。大粒の涙でスタッフも間近で切なさを感じ、もらい泣きしてしまうほどでした」と振り返る。「柚凪ちゃんにとって、台詞を覚えることは普通なことで、現場で『ここでこの台詞言ってくれる?』という急なお願いも難なくこなします。これだけでも難しいことなのです。しかし、一番の凄さは相手の表情をじっと見て感じて演技することです。もしかしたら演技という概念が彼女の中にはないのかもしれません。しっかりと会話をして、悲しんだり、喜んだりといった表現を楽しんでいるんです。なので柄本明さんや大竹しのぶさんのような大ベテランの俳優さんも関係ないのです。緊張とは無縁で、その場を楽しんでいるのですから」と、加藤の演技を改めて称賛している。

■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00〜放送
(2020年秋・2021年冬2クール連続)
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、藤原季節、斉藤陽一郎、坂ノ上 茜、田川隼嗣、宮本茉由、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、加藤柚凪、戸次重幸、平岩 紙、ともさかりえ、三宅弘城、杉本哲太、板尾創路、山口智子、柄本明 ほか
原作:『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、阿部雅和
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ

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