『監察医 朝顔』第10話は現実とリンク 風間俊介の台詞に込められた“頑張る人”たちへの思い

『監察医 朝顔』第10話は現実とリンク 風間俊介の台詞に込められた“頑張る人”たちへの思い

 上野樹里が主演を務める『監察医 朝顔』シーズン2(フジテレビ系)が、1月18日に第10話を迎えた。

 『新春SP』を挟み、シーズン2後編のスタートを飾る今回。高橋(中尾明慶)が思いを寄せるベーカリーショップの北村愛菜(矢作穂香)の登場に法医学教室の面々が「へぇー」とニヤついた顔で眺める一幕は、朝顔(上野樹里)と桑原(風間俊介)の初々しい馴れ初めと重なる。光子(志田未来)の初執刀は、朝顔が初めてメスを取った際にも重なり、どこか『新春SP』を思い起こさせる構成となっている。

 メインのストーリーとして描かれるのは、光子が執刀中、誤ってメスで自身の指を傷つけてしまい、後からその遺体が狂犬病に侵されていることが分かるというものだ。ニュースとしてすぐに扱われ、つぐみが通う幼稚園にまで病気だと噂が飛び火し、いじめへと繋がってしまう。朝顔とつぐみに寄り添うため長野から片道4時間をかけてやってくる桑原の優しさ、光子に感染している疑いがあると告げる絵美(平岩紙)の覚悟、無理に冷静を装ってしまう光子の複雑な心情と、第10話は終始観ることに覚悟がいる内容だった。

 劇中では狂犬病として扱われているものの、それを私たちが生きるこの世界で今なお猛威を振るい続ける新型コロナウイルスに置き換えたらどうだろうか。そう考えてしまうのは、シーズン2の前編ラストとなる第9話で、朝顔がおよそ10分間の長ゼリフを持って、私たちに生きることの尊さを投げかけていたからだ。今回、法医学教室で起こった出来事は、そっくりそのまま現在奮闘し続けている医療従事者の方々に当てはまる物語でもある。自身が感染者になるかもしれない不安にありながらも、使命を持って、患者の治療に従事する方々が大勢いることを改めて考える機会だ。

 朝顔が後ろから光子の肩を掴み語りかける「怖くて当たり前だよ。だって、私たちは生きてるんだから」。桑原がつぐみに優しく教える「ママはね、死んじゃった人のために毎日一生懸命頑張ってる。だからさ、誰か何か言ってたとしても、きっとその人たちはみんなが一生懸命頑張ってることを、よく知らないんだと思う。つぐみとパパは頑張ってる人のことを応援してあげよう」というセリフは、医療従事者の方々への感謝、そして私たちに向けられたメッセージのように思えてならない。

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