『天国と地獄』第2話で面白さが加速 柄本佑演じる陸の言動の真意とは?

『天国と地獄』第2話で面白さが加速 柄本佑演じる陸の言動の真意とは?

陸の意味深な眼差しに注目

 もう1人、彩子が八巻よりも気づいてくれると信じていた陸(柄本佑)の言動にも注目せざるを得ない。陸は、彩子<日高>の変化を最も近くで感じたに違いないのだが、それを「彼女が天使になった」と喜ぶ。だが、日高<彩子>としては、陸はただ住み着いているだけの居候。その関係性に対する2人の認識のズレも気になるところだ。

 また、スマートフォンのロケーション履歴を巡って彩子と日高の関係性が揺らぎ、日高のカーキの革手袋をどうやって捜し出そうかと頭を捻っているタイミングで「ロケーション履歴ってどうやって見られるんだっけ?」「便利屋の仕事で落とし物捜し手伝ってほしいって話なんだけど……」という偶然にしてはタイムリー過ぎる話を振ってくるところも見逃せない。

 振り返れば、彩子がサンプルQにたどり着いたのも、陸のアドバイスがあったからだと思うと、やはり彼も単なる同居人という存在感ではなくなってくる。じっと見つめるその眼差しの真意が読めない。魂の入れ替わりに気づいているのか、いないのか。そもそも、なぜ彩子と一緒に住んでいるのか、私たちは陸のことを何も知らないのだ。

 いや、考えてみれば、誰についてもまだ知らないことだらけだ。彩子が失敗した過去の事件についても、日高が持っていた『暗闇の清掃人Φ』の漫画についても、八巻が八王子署だった過去も、そして奄美大島に伝わる伝説のことも、何一つわかっていない。いやいや、まだ第2話なのだ。焦らずじっくりと事実が明かされていくのを楽しもうではないかと思うのだが、どうも気がはやる。

 第2話でハッキリとわかったことといえば、日高の手汗がすごいことくらいだろうか。もし日高が犯行時にあのカーキの革手袋を使っていたとしたら、汗がたっぷりと染み込んでいたはず。DNAが検出されてしまったら言い逃れがますますできなくなってしまうため、第3話では八巻がすり替え作戦を実行するようだ。入れ替わりにすり替え……今は逃れるために仕方なしと、動けば動くほどますます複雑に入り組んでいく状況を、彩子は正しく戻すことはできるのだろうか。来週の日曜夜が、今から待ち遠しい。

■放送情報
日曜劇場『天国と地獄 ~サイコな2人~』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:綾瀬はるか、高橋一生、柄本佑、溝端淳平、中村ゆり、迫田孝也、林泰文、野間口徹、吉見一豊、馬場徹、谷恭輔、岸井ゆきの、木場勝己、北村一輝
脚本:森下佳子
編成・プロデュース:渡瀬暁彦
プロデュース:中島啓介
演出:平川雄一朗、青山貴洋、松木彩
製作著作:TBS
(c)TBS

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