『監察医 朝顔』プロデューサー、上野樹里の熱演にコメント 「その場で涙が出そうでした」

『監察医 朝顔』Pが明かす、撮影の舞台裏

 上野樹里主演ドラマ『監察医 朝顔』の第9話の放送に向けて、プロデューサーの金城綾香よりコメントが届いた。

 『週刊漫画サンデー』(実業之日本社)で連載されていた法医学者と刑事という異色の父娘を描いた同名医療漫画をドラマ化した『監察医 朝顔』。現在放送中の続編では、2019年夏クール放送の第1シーズンと同様、主人公で法医学者の万木朝顔(上野樹里)と、父でベテラン刑事の万木平(時任三郎)たちが、各話でさまざまな事件と遺体に相対していく。そして、前作よりも深く、東日本大震災と母の死に朝顔が向き合っていく姿が描かれる。

 12月28日放送の第9話では、朝顔たちのもとへ21歳の大学生で人気読者モデルの小湊真由(愛甲ひかり)の遺体が運ばれてくる。マンションの前で死亡していた真由は、全身を11カ所も刺されており、死因は背部刺創による出血性ショックだった。SNS上にはこの事件に関するさまざまな憶測や情報が流れ、その中には、真由と親交があったモデル仲間や、かつて交際が噂された男性の犯行を疑う声が上がる。

 第9話の山場として、朝顔が、法医助手として法医学教室でアルバイトをする大学医学科3年生の牛島(望月歩)へ涙ながらに約10分間にもわたって切々と訴えかけるシーンが登場する。牛島は、正義感から法医学者としてやってはならないことを犯してしまう。朝顔は牛島に、安岡光子(志田未来)、高橋涼介(中尾明慶)、藤堂絵美(平岩紙)、藤堂雅史(板尾創路)ら同僚が見守る中、なぜ法医学者という存在がいるのか、法医学者とは遺体にどう向き合うべきなのか、法医学教室で自身の思いを投げかけていく。

 撮影本番では、10分間の長セリフを一度も間違えずに演じきる上野。演出を務める平野眞からOKの声がかかったあとも、芝居を目の当たりにした制作スタッフからは、すすり泣く声が漏れていたという。

 朝顔から牛島へ向けて発せられる言葉には、実は2020年だからこそ届けたい、ドラマサイドの思いが込められている。セリフは制作スタッフと上野本人が練りに練って、撮影前には演出の平野とプロデューサーの金城と上野の3人で、まるで舞台のような場当たり稽古をおこないセリフの確認をするという、入念さで作り上げていったそうだ。

 金城は「いつもは穏やかな朝顔が怒ることって何だろう、と考えて生まれたお話でした。世の中は変わりました。理不尽さに心が痛くなったり、悲しいニュースの連続に、先の見えない不安がまだまだ消えそうにありません。もし、誰か大切な人が亡くなるときに、朝顔先生のような人が親身に考えてくれたら、少しでも救われた気持ちになるのではないか、そういった願いも込めて、みんなで作り上げたお話です。上野さんの熱量の全てが込められたラストのお芝居に、練習に立ち会った私も、その場で涙が出そうでした。カメラがその全てを収めてくれていると思います。2020年の最後、ぜひ『監察医 朝顔』で締めていただきたいです」とコメントしている。

■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~放送
(2020年秋・2021年冬2クール連続)
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、藤原季節、斉藤陽一郎、坂ノ上茜、望月歩、宮本茉由、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、加藤柚凪、大竹しのぶ(特別出演)、戸次重幸、平岩紙、ともさかりえ、三宅弘城、杉本哲太、板尾創路、山口智子、柄本明 ほか
原作:『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、阿部雅和
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/asagao2/

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