『監察医 朝顔』第10話は現実とリンク 風間俊介の台詞に込められた“頑張る人”たちへの思い
また、物語では認知症らしき症状が出始めている平(時任三郎)の姿も。自身に好意を寄せる美幸(大竹しのぶ)に気付きながら、段々ともの忘れが激しくなっていくことに自覚し、平は里子(石田ひかり)のハンカチを握り苦悩する。それはいつか里子をも忘れてしまうかもしれないという不安からか。朝顔が東京で弾くピアノの音色と呼応するラストは、どこか寂しげで不穏な空気が漂っている。
次回、第11話の予告では、トンネル崩落事故に桑原が巻き込まれてしまう描写が。そして、入院中の浩之(柄本明)が「里子を返してくれ」と朝顔の手を掴み泣き叫ぶ、胸が締めつけられるようなシーンも。浩之の心の底に秘めたる思いは、シーズン1からの大いなる布石の一つだ。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter
■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~放送
(2020年秋・2021年冬2クール連続)
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、藤原季節、斉藤陽一郎、坂ノ上茜、田川隼嗣、宮本茉由、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、加藤柚凪、戸次重幸、平岩紙、三宅弘城、杉本哲太、板尾創路、山口智子、柄本明ほか
原作:『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、阿部雅和
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/asagao2/