『おちょやん』若葉竜也、六角精児、川島潤哉、個性派キャストが登場 千代に“大部屋”の洗礼が
この時代は役者が演じる映像に合わせて活動弁士が語るサイレント映画が主流で、毎週のように新作が公開されていたという。一握りのスターをのぞいて映画俳優の地位は低く、エキストラや端役を務める大部屋待機の俳優たちはかなりの薄給。まさに食うか食われるかの世界で、さっそく千代は大部屋で厳しい世界を目の当たりにする。
地位によって座る位置が変わる大部屋には、女優志望の女性たちがひしめき合う。同じ夢を追う者同士でも、決して仲間ではない。先輩たちは新人の千代に冷たくあたり、座ることもままならない千代は大部屋を飛び出す。さらに、腹痛で映画に出られなくなった女優の代わりに急遽、道を歩くだけの女中役を務めることになるも、余計な自己演出で監督を怒らせてしまう千代。これまでは持ち前の明るさと周りの優しさで困難を乗り越えてきたが、どうやらこの世界はそんなに甘くないようだ。
ただ一人、どこにも居場所のない千代の味方になってくれそうな人がいる。それは彼女の面倒を見ることになった助監督の小暮。演じる若葉竜也は31歳にして芸歴30年という、芸能界の酸いも甘いも経験してきたであろうベテランだ。芸能界の先輩として杉咲花のことを、そして撮影所のことを知り尽くした小暮として千代を優しく見守ってくれるだろう。
■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。Twitter
■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥、中村鴈治郎、名倉潤、板尾創路、 星田英利、いしのようこ、宮田圭子、西川忠志、東野絢香、若葉竜也、西村和彦、映美くらら、渋谷天外、若村麻由美ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/