菅野美穂、ドラマと映画に続けて主演で本格復帰 『ウチカレ』は浜辺美波との駆け引きに期待!?

『ウチカレ』菅野美穂のキャリアの変遷を追う

 2016年の『砂の塔~知りすぎた隣人』(TBS系)以来となる主演ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)が1月13日からスタートする菅野美穂。2011年公開の『ジーン・ワルツ』以来10年ぶりの主演映画『明日の食卓』の製作も発表され、2013年に堺雅人と結婚、二児の母となり、女優としての仕事をセーブしてきた印象だが、ここにきて本格的に復帰。そこで、キャリアを振り返りながら、『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』での演技への期待を書いてみたい。

 高い演技力で幅広い役柄を演じる菅野。バラエティやCMでは明るく親しみやすいキャラだが、演技になると与えられた役に染まり、若い頃からストイックな女性を演じるのを得意としている印象だ。

 キャリアを振り返ると、芸能界デビューは、1992年のバラエティ番組『桜っ子クラブ』で、翌年に『ツインズ教師』(テレビ朝日系)で女優デビュー。今でも菅野の代表作に挙げる人も多い連ドラ初主演作『イグアナの娘』(テレビ朝日系)は、川島なお美演じる母親が、どうしてもイグアナに見える娘が愛せないという話だった。まだネグレクトという言葉が一般的でない時代に、母から愛されず、心の奥底に悩みを抱えた娘役を演じた菅野の、胸が痛くなるほどの演技力は高く評価された。続く1997年の『君の手がささやいている』(テレビ朝日系)では聴覚障害者が困難を乗り越える役を熱演し、エランドール賞新人賞など各賞を受賞し、完全に実力派女優としての地位を確立。

 『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』で共演する浜辺美波の現在の年齢である20代前後の頃の菅野は、クセのある設定があればあるほど光り輝いていた。そして若い頃から自分の力で強く生き抜く芯の強い女性を演じるのを得意とし、その演技を通してどこか視聴者に生きることを考えさせる、そんな女優だったように思う。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる