田所あずさ、憧れの『犬夜叉』ワールドへの思い 第1話の台本を読んで「すごく不思議な気持ちに」
アフレコ中はオタクトーク
――田所さんが演じているもろはは感情表現が豊かでとても可愛いです。もろはを演じる上で、気をつけていることなどがあれば教えてください。
田所:ありがとうございます! けっして楽に育ってきた子ではないからこそ野性味溢れる子なので、つねに動き出しそうな躍動感を意識しています。ただ、私たちも実は今後の展開をあえて知らされていないので、そういう意味での難しさはありましたね。それにもろはちゃんは感情がコロコロ変わるので、私自身ついていくのが大変で(笑)。いろんなことに興味を示すので忙しいです。
――ですが、もろははとわとせつなを繋ぐ架け橋のような存在になっていますね。
田所:はい。でも結局は2人がイチャイチャしてるので、たまに蚊帳の外になって寂しいんですけどね(笑)。もろはちゃんは一見やみくもに行動するタイプに見えますけど、実は頭がキレて意外と3人の中で一番戦闘に長けているキャラクター。そういうギャップが魅力的ですし、犬夜叉みたいなちょっとお馬鹿な愛らしさと、かごめさんの賢さも備えているので最強なんじゃないかと!
――田所さんが思う、松本沙羅さん演じるとわのキャラクター像を教えてください。
田所:とわちゃんは、半妖でありながら幼い頃にせつなちゃんと生き別れて、タイムスリップした現代で生きてきた。さらに今度はせつなちゃんやもろはちゃんと一緒に戦国の時代に戻るので、気持ちが大きく揺らぐ難しいキャラクターだと思います。そんなとわちゃんから沙羅さんのまっすぐな誠実さが伝わってくるというか、とわちゃんの言葉には嫌味がなくすべて心から思っているんだろうなというところが可愛らしいです。
――小松未可子さん演じるせつなはどうでしょう?
田所:小松さん演じるせつなちゃんの魅力はあのキリッと感。やっぱりうっすらとかっこいい殺生丸様の面影を感じるし、一方で女の子としての可愛らしさも滲み出ている。小松さんが演じることによって、何だかんだとわちゃんのことを気にしているキュートさが出ているのが素敵だなと思います。
――アフレコ中はどんな雰囲気ですか?
田所:3人とも『犬夜叉』が大好きなので、オタクトークで盛り上がっています! 私たちも先を知らない分、「これもしかしたらこうなんじゃない?」と勝手に考察したりして(笑)。
――毎話放送されるたびにSNSでも考察が盛り上がっていますよね。先が気になる視聴者に向けて、今後の見どころを教えてください。
田所:そうきたか! という意外な展開もあれば、『犬夜叉』ファンが良かったなと安心する展開もあり。少しずつ謎が解き明かされていくので、毎話見逃さないでいただきたいなと思います。
――その中でも、もろはの注目ポイントは?
田所:とある話数でもろはちゃんが育ってきた環境や過去が明らかになるんですが、より愛おしく思ってもらえる回なんじゃないかなと思います。
――2020年は『半妖の夜叉姫』以外にも多数の出演作があり、アーティスト活動も含め田所さんにとっても多忙な年になったと思いますが、改めてどんな1年でしたか?
田所:日々状況が変わるコロナ禍に、こうやって自分の世界を新たに広げていけるということはすごく幸せですし、恵まれているなと。だからこそ、一つひとつのお仕事がより大切に感じられた1年でした。来年、再来年と次に繋げていかなきゃと改めて身が引き締まる思いもあり、むしろプレッシャーにも感じています。こっから廃れるわけにはいかないぞ! という思いです。
――世界の状況も大きく揺らぎました。
田所:そうですね……。以前のように早く合同でアフレコできるようになったら良いんですけれど。