木村拓哉主演『教場II』前編は衝撃のラスト 工藤阿須加演じる宮坂の重要性が浮き彫りに

木村拓哉主演『教場II』前編は衝撃のラスト

 それによって導かれた、宮坂の突然の死。そして集まった第198期の生徒たち。前作の後編のラスト、卒業していく宮坂に対して風間が贈った言葉は、「死ぬなよ」の一言だけであった。これはこの展開の予兆だったということだろう。生前最後に風間と宮坂が会った、第200期の入校式での宮坂の自撮り写真を、風間のかつての後輩刑事が世話していた花壇に備え、弔いの敬礼をするシーン。時間の流れと積み重ねられてきたいくつものドラマがしっかりと地続きになっていることを象徴するシーンであり、前作で生徒たちの軸となる役割だった宮坂というキャラクターの重要性が改めて物語られたのである。

 さて、例によってまだはっきりと明かされないままの風間の右目の秘密。他にも夜の教場で向かい合う田澤(松本まりか)と比嘉(杉野遥亮)の姿や、杣(目黒蓮)や伊佐木(岡崎紗絵)のそれぞれの部屋での意味深な様子に、石上がなぜ休学していたのかという第199期での出来事。それらはすべて「後編」に持ち越されるというわけか。

■久保田和馬
1989年生まれ。映画ライター/評論・研究。好きな映画監督はアラン・レネ、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■放送情報
『教場II』
フジテレビ系にて、1月3日(日)、4日(月)21:00〜2夜連続放送
出演:木村拓哉、濱田岳、上白石萌歌、福原遥、矢本悠馬、杉野遥亮、目黒蓮(Snow Man)、眞栄田郷敦、岡崎紗絵、戸塚純貴、高月彩良、樋口日奈(乃木坂46)、重岡大毅(ジャニーズWEST)、三浦貴大、佐久間由衣、嘉島陸、工藤阿須加、川口春奈、葵わかな、富田望生、味方良介、村井良大、大島優子、三浦翔平、佐藤仁美、和田正人、高橋ひとみ、松本まりか、小日向文世ほか
原作:長岡弘樹『教場』シリーズ(小学館)
脚本:君塚良一
演出:中江功
プロデュース:中江功、渡辺恒也、宋ハナ、遠藤光貴(SWITCH)
制作協力:SWITCH
制作著作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/kyojo/
公式Twitter:@kazamakyojo
公式Instagram:@kazamakyojo

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