『監察医 朝顔』新章は様々な伏線が散りばめられたスタートに 本格登場の大竹しのぶも存在感

『監察医 朝顔』伏線が散りばめられた新章

 そして、仙ノ浦の平は、体調を崩して入院中の浩之(柄本明)の思いを受け入れ、義父の家に住み始めていた。そこで浩之の紹介から出会ったのが、美幸。海沿いの街というころで魚が美味しいのもあり、だんだんと食堂の常連客になっていく平に、美幸は里子の中学と高校の同級生だったことを打ち明ける。そこでちょうどよく客が来ることで話は中断してしまうが、里子の手袋が見つかった宮里沼が雪が降り始める前に埋め立てられる予定であることに、「埋めたからって忘れられるわけじゃないんですけどね」と不満を滲ませる。

 ラストシーンでは、店にある公衆電話にテレフォンカードを入れ、「もしもし。あたし。美幸。里子ちゃん」と受話器に話しかける場面が。美幸もまた震災を経験し、里子を忘れられずにいる一人。長野、神奈川、東北・仙ノ浦とそれぞれ場所は違えど、共通して登場し、思いを馳せていたのは、里子という存在だった。

 第9話では、どうやら牛島にフォーカスが当たる様子。実家が総合病院を経営しているという生粋のお坊ちゃまで、飄々とした態度が目立っていた牛島だが、予告では朝顔とともに涙を流すシーンも確認できる。年末に2時間拡大スペシャル、年明けには新春スペシャルと『監察医 朝顔』は新章突入でさらに勢いづいていく。

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■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~放送
(2020年秋・2021年冬2クール連続)
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、藤原季節、斉藤陽一郎、坂ノ上茜、田川隼嗣、宮本茉由、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、加藤柚凪、戸次重幸、平岩紙、三宅弘城、杉本哲太、板尾創路、山口智子、柄本明ほか
原作:『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、阿部雅和
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/asagao2/

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