『監察医 朝顔』新章は様々な伏線が散りばめられたスタートに 本格登場の大竹しのぶも存在感

『監察医 朝顔』伏線が散りばめられた新章

 上野樹里が主演を務める『監察医 朝顔』シーズン2(フジテレビ系)が、12月21日に第8話を迎えた。

 桑原(風間俊介)が異動を命じられ長野で単身赴任、平(時任三郎)が仙ノ浦に移住したことにより、朝顔(上野樹里)はつぐみ(加藤柚凪)と2人暮らしという家族が離れ離れになりスタートする新章「孤独編」。仙ノ浦で大衆食堂を営む美幸(大竹しのぶ)が本格登場、さらに法医学教室の新たな仲間に“ウッシー”こと牛島翔真(望月歩)が新登場した。

 桑原の引っ越しには非番だった忍(ともさかりえ)が手伝いに。まだつぐみが生まれる前の新婚当時、平から教え込まれた「なぜ引っ越しに蕎麦を食べるのか」を我が物顔で忍に話すが、すぐさま受け売りであることがバレる桑原。カップ麺に、ゴミの分別、洗濯、そして“単身赴任あるある”の不倫と釘を刺しまくる姉御肌全開の忍に、桑原はうんざりのご様子だ。

 朝顔から送られてきたつぐみの写真に早くも帰りたくなりながらも、やがて2人の話題は万木家へと移っていく。桑原は自分を温かく受け入れてくれた平に感謝を示しながらも、いまだ行方不明の朝顔の母・里子(石田ひかり)のことだけはずっと触れられずにいた。

 「想像はできるけど、その想像も全然足りない。全然追いつかない」。当事者にしか分からない悲しみ。踏み込んではいけない、踏み込めない領域が、桑原と万木家の間には存在している。それでも、家族としてずっとそばにいてあげられるつもりだった。不運にも、平も仙ノ浦に引っ越してしまい、朝顔は女手ひとつでしばらくつぐみの面倒を見ていくことになる。発砲のほとぼりが冷めるまでの、しばしの辛抱……だといいのだが。

 一方の朝顔とつぐみは、お泊まり保育の準備をしていた。「ママは一人で大丈夫?」「大丈夫だよ。ママ大人だもん」とつよがりを言ってみせるも、寂しそうなのが表情に出ている朝顔。法医学教室から家に帰ると、いつもより広く感じる誰もいない茶の間。「ただいま」と言っても「おかえり」の返事を言ってくれる家族は誰もいない。晩御飯のおかずはタッパーのまま食卓に並べられた煮物。家族3人で川の字で寝ていた寝室も朝顔一人だけでガランとしている。カップ麺と交番に迷い込んできた子犬の相手をしている桑原に対して、お泊まり保育から帰ってきたつぐみと朝顔の夜ごはんは残暑の9月にぴったりの冷やし中華。ご飯は人と食べると美味しいとは、まさにこのこと。2人の様子に、家族写真の里子が優しく微笑みかける。

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