朝ドラ出演6作目の西川忠志、『おちょやん』の現場を語る 「この作品が好きでたまらない」

西川忠志、『おちょやん』の現場を語る

 毎週月曜日から土曜日まで(土曜日は1週間の振り返り)放送されているNHKの連続テレビ小説『おちょやん』。第7話より登場した西川忠志よりコメントが寄せられた。

 西川が演じるのは、鶴亀株式会社社員であり、劇場の支配人も務める熊田。千代が芝居の魅力に気づくきっかけをつくる。社長の大山鶴蔵(中村鴈治郎)の忠実な部下であり、役者たちに鶴蔵の意向を伝えるメッセンジャーのような役割を果たす。

 西川は朝ドラ出演は本作で6作目。それでも他の出演作とは一味違うようで、「日本全国はもとより外国からも見ていただけるワールドワイドな作品なので、やはり他の番組とは違います。局に足を踏み入れるたびにありがたいなと思いながら仕事をさせていただいております。また視聴者の皆さんは本当に細部までよくご覧になってくださいます。たとえば、連続テレビ小説『ごちそうさん』でぼくは魚屋店主を演じたのですが、事前に何度も料理指導の方に、はものさばき方を教えていただいて、自分で骨切りするシーンを撮影したんですね。それが放送されたときに『あんた、手さばきがうまいなあー。びっくりしたわー』とお声かけていただいたことも(笑)。本当によく見てくださっているので怖くもありうれしいことでもありますね(笑)」と朝ドラならではのエピソードを語った。

 演じる熊田ついては、「中間管理職のような立場」と語り、「近くの鶴亀座がにぎわったらヒヤヒヤしますし、社長の鶴蔵(中村鴈治郎)にも『なんとしても初興行を成功させ。もしわしの期待を裏切るようなことになったら、全員二度とこの道頓堀で芝居させへん。無論、お前にも責任とってもらう』と言われますので、何をしても売上をあげようと悪戦苦闘しています。これまで僕も劇場でお芝居をやらせていただいて、劇場支配人の方にもお会いしています。あそこの支配人はこういう感じだった、急ぐ時や緊急事態発生の時はこうだったと、お一人お一人の支配人の後ろ姿や奮闘されていた姿を思い浮かべながら演じています」と、これまでの自身の経験が熊田を演じる上で生きていることを明かした。

 現場の印象については、「僕はえびす座という劇場の支配人ですが、えびす座のセットができて、そこに足を踏み入れて、劇場を見た瞬間に、改めてこの役を心してやらないといけないなと感動しました。鶴亀社長役である中村鴈治郎さんも『もうこの芝居小屋を持ち帰ってこの舞台で芝居やりたいわ』とほれぼれなさっていたぐらいなので、歌舞伎俳優の方にもそう言わしめるすばらしいセットの中でお芝居をさせていただけるという喜びと、劇場が頑張れよって言ってくれたような気持ちがしています。美術さん、ヘアメークさん、衣装さん、小道具さんなどたくさんのスタッフの方々のおかげでその役の人物を生かしていただいていると常に思います」とスタッフへの感謝を述べる。

 最後に視聴者に向けては、「この作品が好きでたまらないっていうのが、スタッフも出演者の皆さんからも体全体から醸し出されている現場です。皆が一つになって造り上げている作品なので、きっと皆さんに喜んで頂けると思います。ぜひご覧になってください」とメッセージを送った。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥、中村鴈治郎、名倉潤、板尾創路、 星田英利、いしのようこ、宮田圭子、西川忠志、東野絢香、若葉竜也、西村和彦、映美くらら、渋谷天外、若村麻由美ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/

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