園子温監督のハリウッドデビュー作、2021年初夏公開へ ニコラス・ケイジとソフィア・ブテラが共演
園子温監督のハリウッドデビュー作『Prisoners of the Ghostland(原題)』が、『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』の邦題で2021年初夏に公開されることが決定。あわせて場面写真が公開された。
2017年、LAから園監督に、本作のプロデューサーで、脚本家のひとりでもあるレザ・シクソ・サフィから脚本が届き、それを園監督が気に入ったことから、プロジェクトが始動。
2018年初頭にニコラス・ケイジの出演が決定し、同年のカンヌ国際映画祭にて、ケイジ出演情報のプレスリリースが出る。当初、アメリカでの撮影を予定していたが、2019年11月から12月にかけて、彦根と東映太秦撮影所のオール日本ロケにて撮影が行われた。
高名な悪党であるヒーロー(ニコラス・ケイジ)は銀行強盗をしくじり囚われ、一帯を牛耳るガバナーの支配から逃亡した女(ソフィア・ブテラ)を連れ戻すことを命じられる。特殊なボディスーツに身を包んだヒーローが女を探してたどり着いたのは、美しくも暴力的な世界“ゴーストランド”。東洋と西洋が混ざり合い、混沌が包み込む町から女を見つけ出すことはできるのか。そして、ヒーローは自由の身になれるのか。
公開された場面写真では、銃を構えるケイジの姿などが切り取られている。園監督からはコメントも寄せられた。
園子温監督 コメント
ハリウッドデビューについて
ハリウッドで監督デビューすることは、自分にとって悲願でした。プロの映画監督としてデビューした時から20年経ちますが、その当時からずっと、いつかはハリウッドに行くと誓っていました。この映画が撮影に入る前に、心筋梗塞で集中治療室に運ばれ、死にかけました。そこから蘇り、いろいろなハードな山を越えて、撮影できました。感無量です。
主演のニコラス・ケイジについて
ニコラス・ケイジがこの映画に出演することになったことが、この『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』を成功に導きました。彼は私の映画をとても愛してくれていたので、ものすごくやりやすかったのです。とっても困難な厳しい撮影を乗り越える事が出来たのも、すべてニコラスのおかげです。
■公開情報
『プリズナーズ・オブ・ゴーストランド』
2021年初夏、全国公開
監督:園子温
出演:ニコラス・ケイジ、ソフィア・ブテラ、ニック・カサヴェテス、ビル・モズリー
脚本:アロン・ヘンドリー、レザ・シクソ・サファイ
配給:ビターズ・エンド
原題:Prisoners of the Ghostland/アメリカ/2021年/カラー
公式Twitter:@POTG_movie