窪田正孝を中心に製作陣全員が届けてくれた“エール” 『エール』は忘れられない朝ドラに

窪田正孝を中心に製作陣全員が届けてくれた“エール” 『エール』は忘れられない朝ドラに

 思えば、音(二階堂ふみ)はもちろん、三郎(唐沢寿明)、浩二(佐久本宝)、鉄男(中村蒼)、久志、木枯(野田洋次郎)、藤堂、五郎(岡部大)、池田(北村有起哉)と、裕一とのツーショットシーンでは全員が“名バディ”に映った。誰と一緒にいても相手の個性に自分を合わせることができる裕一の個性。そして、それはどんなジャンルの曲も作曲していた古関裕而さんの楽曲にも繋がるように思う。主演として真ん中に立ちながら、共演者の魅力を引き出すことができる窪田でなければ、これだけの多種多様な役者陣を生かしきれなかっただろう。

 最終週の裕一は、華(古川琴音)の結婚式の時点ではおそらく40代半ば、東京オリンピック、小山田(志村けん)からの手紙を受け取るシーンでは50代半ば、そして音との最後の時間を過ごす療養地のシーンでは70歳前後と1話ごとに年齢が大きく異なる。ともすれば極端なコスプレのようにもなってしまうが、窪田は裕一が歩んだ確かな月日を体現している。これも窪田が裕一として、撮影期間1日1日を生きてきた証だろう。

 前代未聞の事態に見舞われた朝ドラだったが、古関裕而さんの名曲と共に、いつまでも語り継がれる一作になったように思う。

■放送情報
連続テレビ小説『エール』
2020年3月30日(月)~11月28日(土)予定(全120回)
※9月14日(月)より放送再開
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:窪田正孝、二階堂ふみほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/yell/

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる