吉田美月喜が明かす、“役者”に対する心境の変化 「自分らしくいるのが一番いいかもしれない」
「この役は吉田美月喜にしかできない」と言ってもらえるのが目標
ーー吉田さんにとって今年はいろいろなことを吸収する年になったんですね。
吉田:そうですね。今まではいただいたオーディションに、ただ「受かりたい」という気持ちで臨んでいたのですが、自分の演技について、「ここが足りてない」とか、「ここは良いんだ」と深く考える時間をあまり作ってこなかったなと。それに気づかせてくれた期間でした。でも、「ここダメだから次のオーディションで直そう」と思って気合を入れて行くと、逆に全然ダメだったりもするんです。そんな負のループに陥っているときに、ちょうどこの『たぶん』のオーディションがあって。
ーー自分の中で考えが変わった?
吉田:はい。『たぶん』のオーディションは、リラックスしてたくさん自分のことを話せたんです。そのときに、「自分らしくいるのが一番いいかもしれない」と思いました。私自身人と話すのが好きなので、できる限り緊張せずに自分は自分だという軸を持って、認めてあげることが大切なのかなと感じました。
ーー素晴らしいと思います。肩に力が入っているときって何をしてもうまくいかないこともありますよね。
吉田:お母さんが「(オーディションに)落ちる理由も、演技が上手い下手だけじゃなくて、年齢とか自分じゃどうしようもないもので落ちてしまうことも全然あるから、そんなに気負いしなくていいんじゃない?」と言ってくれたのですが、そのときにすごく腑に落ちたんです。同世代で、すでに活躍している方が私の周りにもたくさんいらっしゃって、焦りを感じたりするのですが、それもいい風に捉えて自分らしくやっていきたいです。
ーーちなみに現時点の目標はありますか?
吉田:やはり演技が素晴らしい方って、漫画や小説を読んだときに「この役はこの人が合いそうだな」と思ったりするじゃないですか。それってすごいことだと思うんです。それこそ唯一無二のような、「この役は吉田美月喜にしかできない」と言ってもらえるのが目標なのですが、まだまだです。今はとにかくいろんな役を演じて、いろんな自分を知りたいです。
■公開情報
映画『たぶん』イベント付き配信上映
11月20日(金)〜11月28日(土)
開場(配信開始)19:30/開演(ライブ開始)20:00/終演(本編+イベント終了)21:15予定
料金;1,000 円(税込)
監督:Yuki Saito
脚本:岸本鮎佳
原案:しなの
出演:木原瑠生、小野莉奈、寄川歌太、吉田美月喜、黒澤はるか、めがね、糸川耀士郎
主題歌:YOASOBI「たぶん」
企画・製作:ソニー・ミュージックエンタテインメント
制作プロダクション:and pictures
配給:イオンエンターテイメント
視聴ページ:https://stagecrowd.live/7909112268/