吉田美月喜が明かす、“役者”に対する心境の変化 「自分らしくいるのが一番いいかもしれない」

吉田美月喜が明かす、役者に対する心境の変化

 11月13日より1週間限定上映が行われた映画『たぶん』(一部映画館では上映継続中)。11月20日から28日までStagecrowdでのイベント付き配信上映が行われている。

 本作は、YOASOBI第4弾楽曲の同名原作小説を原案に映像化したもの。大学生カップルで同棲をしていたが気持ちのズレを感じ、別れを選んだササノとカノン、夏の大会が自粛で中止となってしまった高校サッカー部員・川野とマネージャー・江口、そして社会人で恋人同士だがお互いの気持ちに応えられなくなっているクロとナリの3組の男女の“最も切ない別れ”と“新しい一歩”の物語を、主題歌となるYOASOBIの「たぶん」が切なく彩る。れ”と“新しい一歩”の物語を、主題歌となるYOASOBIの「たぶん」が切なく彩る。『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)に参加し話題を呼んだYuki Saitoが監督を務めた。

 本作でメインキャストを演じた吉田美月喜は、先日公開された映画『鬼ガール!!』や、12月10日より配信されるNetflixオリジナルシリーズ『今際の国のアリス』に出演するなど活躍の場が広がっている17歳だ。『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(読売テレビ・日本テレビ系)で鮮烈なキャラクターを印象づけた彼女が、何を考えているのか。インタビューで語った。

吉田美月喜が明かす、“役者”に対する心境の変化【インタビューダイジェスト】

「『シロクロ』は私にとっても初めてだらけの役」

ーーYOASOBIさんの楽曲の原作小説から膨らませた物語ですが、実際に吉田さんが演じられた江口は、原作には登場しないキャラクターです。どのような意識で臨まれたのでしょう?

吉田美月喜(以下、吉田):今回、オーディションを受けて江口を演じさせていただくことになったのですが、オーディションで実際の1シーンを演じたときから、なんとなく直感で、私に雰囲気が似ているかもしれないなと感じたんです。少し強がって素直に言えない女の子という部分にすごく近いものを感じたので、「こうしよう」と意識せずそのままの私を出すことができました。

ーー吉田さんは、今年1月に放送された『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』で、清野菜名さん演じるレンをライバル視して囲碁喫茶に押しかける東山楓を演じていたのが印象に残っています。かなりインパクトの強い役柄だったので、本作とのギャップに驚きました。

吉田:『シロクロ』は、本当に私にとっても初めてだらけの役で、なかなかできない経験をさせていただきました。私個人としては反省点がものすごくたくさんあって、「コメディの見せ方をちゃんと学びたい」と強く思いましたし、一方で「面白かった」と言ってくださる方もたくさんいるので、良かった部分も生かしていきたいと思えた貴重な経験でした。今回『たぶん』をやらせていただいて、今年は『鬼ガール!!』に『今際の国のアリス』と、たくさんの方と演技させていただく機会がありました。その中でものすごく自分の未熟さを痛感したんです。しかも今のコロナ禍で、なかなかオーディションが受けられなかったり、学校が休みになったりと、自分自身と向き合える時間が増えて、その中でいろんな方から学んだことを考える時間ができました。

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