綾野剛が見せる父親の顔 『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』新場面写真公開

『ドクター・デスの遺産』新場面写真

 現在公開中の綾野剛と北川景子の共演作『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』の新場面写真が公開された。

 本作は、130人もの患者を安楽死させた実在の医師をモデルに描かれた、中山七里のクライム・サスペンス小説を実写映画化するもの。「苦しむことなく殺してさしあげます」。連続殺人犯ドクター・デスは、ある闇サイトで依頼を受け、人を安楽死させる。しかし、被害者遺族はドクター・デスに感謝し、嘘の証言で守る。ドクター・デスは猟奇殺人犯なのか、救いの神なのか。犬養と高千穂は、この連続猟奇殺人犯に挑む。

 主人公の警視庁捜査一課の敏腕刑事・犬養隼人役で綾野が主演を務め、バディを組む冷静沈着な女性刑事・高千穂明日香を北川が演じる。監督を務めるのは、『神様のカルテ』『そらのレストラン』の深川栄洋。若手刑事・沢田役で岡田健史が出演するほか、前野朋哉、青山美郷、石黒賢が共演に名を連ねる

 公開された場面写真では、優しい父親の表情を見せる犬養の姿が切り取られている。犬養には難病を抱えた一人娘“紗耶香”がおり、入院生活を続ける紗耶香を励まし、犬養自身もパワーをもらって日々捜査に邁進している。臓器移植のチャンスを待つ紗耶香を見て、死という言葉が常に脳裏をよぎる犬養にとって、人の死を簡単に扱い、自身を救いの神だと思い込むドクター・デスは許せない存在であり、刑事として、そして一人の親として立ち向かっていく。

 原作者である中山は犬養について「刑事・犬養隼人シリーズは医療警察シリーズという位置づけで、家族に病弱な人間がいるという前提を外せなかった」と語っており、「病弱な娘がいて臓器移植のチャンスを待ち続けているという、犬養が刑事と父親の間を行き来するというのが重要」と犬養というキャラクターに込めた想いを明かしている。

 犬養を演じきった綾野は本作のもう一つのテーマを「親子の再生」だと語っている。綾野は「親子が再生していく物語を本質の真ん中に置き、その周りをエンターテイメントやサスペンスという要素を肉付けしながら犬養を演じていきました」と語り「全ての人が共感する感情をこの作品から受け取ることができると思います」と本作に込めた想いを語った。

■公開情報
『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』
全国公開中
原作:中山七里『ドクター・デスの遺産』(KADOKAWA/角川文庫)
監督:深川栄洋
出演:綾野剛、北川景子、岡田健史、前野朋哉、青山美郷、石黒賢ほか
配給:ワーナー・ブラザース
(c)2020「ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-」製作委員会
公式サイト:doctordeathmovie.jp

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