殺人ヒッチハイカーが猛追 ルトガー・ハウアー出演『ヒッチャー』 ニューマスター版で劇場公開
映画『ヒッチャー』のニューマスター版が2021年1月8日よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開されることが決定した。
本作は、2019年7月に75歳でこの世を去った名優ルトガー・ハウアーが、謎の殺人ヒッチハイカー役として怪演し話題となった映画『ヒッチャー』(1986年)をHDリマスター化したもの。本素材での上映は今回が世界初となる。
テキサス砂漠を突き抜ける1本のハイウェイで、眠気と戦いながら車で走行していた青年ジムは、雨でズブ濡れになってヒッチハイクしていた謎の男ジョンを乗せる。それが悪夢の始まりとは知らずに……。
殺人ヒッチハイカーを乗せたばかりに、その後逃げても逃げてもひたすら狙われ続ける青年の恐怖と絶望を描いた本作は、ロバート・ハーモン監督の監督デビュー作となった。殺人鬼の動機や人物背景などをほぼ排除し、彼らの置かれた状況だけを丁寧に描くことで登場人物の本質をにじませていく演出に、J・J・エイブラムス監督は『10 クローバーフィールド・レーン』製作時に本作の影響を受けたことを明かしている。撮影は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のジョン・シールが担当している。
ある日突然命を狙われ逃げ惑う青年ジム役は、スティーヴン・スピルバーグ監督作『E.T.』で自転車少年グループの1人として映画デビューし、翌年フランシス・フォード・コッポラ監督作『アウトサイダー』の主役に抜擢されたC・トーマス・ハウエルが務めた。あらゆる手段でどこまでもジムを追う、神出鬼没で不気味な殺人鬼ジョン・ライダーを演じたハウアーは、当時悪役を演じたくないと考えていたが、本作の脚本を読み出演を快諾したという。なお、クリストファー・ノーラン監督は本作でのハウアーの演技を「渾身のサイコパフォーマンス」と絶賛しており、自身の作品『バットマン ビギンズ』で起用した。
あわせて公開されたポスタービジュアルでは、「乗せたら最期」のキャッチコピーとともに、ヒッチハイクを求めるジョンの不気味な後ろ姿が切り取られている。
■公開情報
『ヒッチャー ニューマスター版』
2021年1月8日(金)より、シネマート新宿ほか全国順次公開
出演:C・トーマス・ハウエル、ルトガー・ハウアー、ジェニファー・ジェイソン・リー、ジェフリー・デマン
監督:ロバート・ハーモン
脚本:エリック・レッド
撮影:ジョン・シール
音楽:マーク・アイシャム
提供:是空、TCエンタテインメント
配給:アンプラグド
1986年/アメリカ/音声:英語/5.1chサラウンド/日本語字幕:落合寿和(2019年新訳版)/16:9/ビスタサイズ/DCP/97分
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