『SUITS/スーツ2』竹中直人の参戦でさらなる波乱!? 最終決戦の火蓋が切られる
クライアントの相次ぐ顧問契約の見直しに続き、今度はパートナー弁護士やアソシエイト、パラリーガルなどの戦力が続々と辞めてしまい、ますます窮地に追い込まれてしまった「幸村・上杉法律事務所」。それでも“アクティブ”に、大きな花火をあげようとする甲斐(織田裕二)たちが挑むのは財界の大物と因縁の相手。フジテレビ系列『SUITS/スーツ2』。10月5日に放送された第13話で、ついにシーズン2の最終決戦の火蓋が切られることに。
検察を辞めた藤嶋(上白石萌音)がファームに入所して早々個室を与えられたことを不服に感じる大輔(中島裕翔)。そんななか幸村(鈴木保奈美)は、ある大手食品会社の女性社員からの昇進差別訴訟の案件を持ってくる。敵は内閣府の男女参画委員会の理事もおこなう蓮見(伊東四郎)が会長を務めるフォルサム食品。そしてその代理人弁護士は、甲斐や幸村にとって因縁の相手であり、真琴(新木優子)の父である聖澤敬一郎(竹中直人)だった。聖澤はフォルサム食品側が提示した和解金の大幅な減額を要求。それを受けて真琴は「父を倒したいなら私を味方につけるべき」と、訴訟への参加を申し出るのである。
セイント法律事務所の代表である聖澤が前回登場したのはシーズン1の第7話。甲斐のクライアントである5つ星ホテルに対し、聖澤が代理人を務める大手ホテルグループが合併を持ちかけるものの、それが“乗っ取り”であると見抜いた甲斐が、聖澤の奇襲攻撃を巧みにかわして勝利を掴んだというものだ。しかも聖澤は上杉(吉田鋼太郎)の大学の同期で親友という間柄。聖澤が登場すること=上杉の影がちらつくということであり、上杉がファームから追放されたという過去が明らかにされたのはまさにその回であった。そして例によって、聖澤が案件から降り、上杉がそれを引き継ぐというクライマックスが待ち受けていた。
不当な人事評価によって、女性社員の昇進が組織ぐるみで阻止されていたこと。そして、それを絶大な権力を持つ蓮見会長が裏で糸を引いていたという疑惑から始まる今回の案件。甲斐の手の内を熟知しているという聖澤は、甲斐たちが訴訟の件を公にする前に先手を打ち、さらに名誉毀損で反訴することを表明するなどリスクマネジメントを徹底する。彼らの圧力によって他の被害者たちに口止めが図られていたものの、それを真正面から突破して集団訴訟へ持ち込むことに成功したのは大きな一歩ではあるが、それだけでは敵わない強力な敵であることは間違いない。しかも、代理人が上杉に替わるのならなおさらだ。