『ジャスト6.5 闘いの証』『ウォーデン 消えた死刑囚』 イランの犯罪映画が2021年1月に同時公開へ
第32回東京国際映画祭で最優秀監督賞と最優秀主演男優賞をW受賞した『ジャスト6.5 闘いの証』と、本国で同年に公開された『ウォーデン 消えた死刑囚』のイラン映画2作が、2021年1月に同時公開されることが決定した。
『ジャスト6.5 闘いの証』は、イランを代表するスター俳優ペイマン・モアディ(ベルリン国際映画祭俳優賞受賞)とナヴィッド・モハマドザデー(ヴェネチア国際映画祭主演男優賞受賞)がぶつかり合う犯罪映画。街にあふれる薬物依存者の多くはホームレス。薬物撲滅警察特別チームの一員であるサマドは、薬物売人の頂点に立つ大物ナセル・ハグザドを追っている。あの手この手の捜査を繰り返したあげく、ついにナセルを彼のペントハウスに追い詰め刑務所に収監する。しかしそれは、ほんの始まりに過ぎなかった。
監督のサイード・ルスタイは、2016年の監督デビュー作『Life and a Day(英題)』が、イランのアカデミー賞といわれるファジル国際映画祭で監督賞・脚本賞を含む9冠に輝いた。
『ウォーデン 消えた死刑囚』は、『ジャスト6.5 闘いの証』にも出演するモハマドザデーと、イランの今を代表する人気女優パリナーズ・イザドヤールが共演する犯罪映画。1966年、イスラム革命前のイラン南部にある刑務所。新空港建設のため立ち退くことになり、所長のヤヘド少佐は、囚人たちを新しい刑務所へ移送する任務を背負うことになった。無事任務を果たせば大きな出世を約束されていて、それは彼にとって難しいことではないと思われた。ところが一人の死刑囚が行方不明との報告が届く。所外への脱走はあり得ないと判断した少佐は所内の徹底した捜索を決意する。
監督のニマ・ジャウィディは、初長編『メルボルン』が東京国際映画祭でも上映され、今作ではイラン映画批評家&脚本家賞で作品賞、監督賞、脚本賞など主要部門を受賞。また、『運動靴と赤い金魚』のマジッド・マジディ監督の最新作『Sun Children(英題)』ではファジル国際映画祭で脚本賞を獲得している。
■公開情報
『ジャスト6.5 闘いの証』
2021年1月、新宿K’s cinemaほかにて全国順次公開
出演:ペイマン・モアディ、ナヴィッド・モハマドザデー、ファルハド・アスラニ、パリナーズ・イザドヤール
監督・脚本:サイード・ルスタイ
2019年/イラン/131分/1.85:1
『ウォーデン 消えた死刑囚』
2021年1月、新宿K’s cinemaほかにて全国順次公開
出演:ナヴィッド・モハマドザデー、パリナーズ・イザドヤール
監督・脚本:ニマ・ジャウィディ
2019年/イラン/90分/1.85:1
配給:オンリー・ハーツ
後援:駐日イラン大使館文化参事室
(c)Iranian Independents