SixTONES ジェシー、『キワドい2人』で俳優業でも頭角を現す 人を惹き付ける“引力”とは?

SixTONES ジェシー、俳優業でも活躍

 とはいえドラマ本編では、諸星の人となりについて「もうちょっと見せて」と感じてしまうのが正直なところ。だが、Paraviオリジナルストーリー『キワドくなりたい男』では、そんな諸星の生き様をたっぷりと堪能できる。

 同作は、頼りない諸星が「一人の男としての自信、一人の人間としての自信」を取り戻していく物語。現状、アプリでやりとりを続けるまだ見ぬ“パプリカちゃん”との恋模様が描かれているのだが、ジェシーはコロコロと変わる表情で、喜び、興奮、切なさ、寂しさ、強がりといった感情を巧みに表現。変幻自在な顔つきと、感性豊かすぎる心の声、そしてバディである木村(江口のりこ)との掛け合いが絶妙だ。

 ドラマの放送前に行われた制作発表会見では、江口や八嶋智人から現場での振る舞いについてツッコミを受けるなど、かわいがられている姿が印象的だったジェシー。社交的な性格もあいまって、バラエティやラジオなどで、木村拓哉、堂本剛、三宅健、小山慶一郎ら、ジャニーズ事務所の先輩たちの口からも「ジェシーとご飯」というキーワードが飛び出す機会が多い。

 どんなことも「A HA HA!」と笑い飛ばすイメージのあるジェシーだが、毎日ブログ(Johnny's web内)を更新してファンを思いやる姿勢には、マメで優しい性格がにじみ出ているなと感心するばかり。そして、そんな人柄もきっと、彼が周囲から愛される理由のひとつなのだろう。役者としての可能性はまだまだ未知数だが、ジェシーの多様な“ギャップ”と人を惹き付ける“引力”は、今後の役者活動において大きな武器となるに違いない。

 9月スタートの『一億円のさようなら』(NHK BSプレミアム)に松村北斗、10月スタートの『バベル九朔』(日本テレビ)に高地優吾、11月スタートの『監察医 朝顔2』(フジテレビ系)に森本慎太郎と、メンバーのドラマ出演が続くSixTONES。1stシングル発売時にはSnow Manとの同時デビューを祝う「#ライバルがいるって最高だ」とのフレーズが街中にあふれたが、同グループ内での切磋琢磨は、さらなる成長への原動力となるはず。

 足の長さと運動神経を活かしたアクション作品に、英語を活かしたグローバルな作品、またキャラクターを活かしたコメディに、ビジュアルを活かしたラブストーリーと、様々な作品で跳ねそうな気配が漂うジェシー。グループでの活躍はさることながら、役者としてのこれからにもズドンと期待したい。

※高地優吾の「高」は「はしごだか」が正式表記

■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。小学生男児2人の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter

■放送情報
金曜ドラマ『キワドい2人-KS-池袋署刑事課神崎・黒木』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:山田涼介、田中圭、関水渚、ジェシー(SixTONES)、奥山かずさ、江口のりこ、八嶋智人、椎名桔平
原作:横関大『KS 池袋署刑事課 神崎・黒木』(講談社文庫刊)
脚本:吉田康弘、皐月彩
主題歌:Hey! Say! JUMP「Your Song」(ジェイ・ストーム)
プロデューサー:中島啓介、塩村香里
演出:山室大輔、村尾嘉昭
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS

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