『SUITS/スーツ2』織田裕二×中島裕翔の絆を再確認 吉田鋼太郎との戦いはまだ終わらない!?
シニアパートナーたちの投票によって、上杉(吉田鋼太郎)がファームの新たなトップに就任することが決まり、“敗者”となってしまった甲斐(織田裕二)と幸村(鈴木保奈美)。9月14日に放送された『SUITS/スーツ2』(フジテレビ系)第10話は、「コースタル・モーターズ訴訟」の一件とファームのトップをめぐる熾烈な争い、これまで物語を動かしてきた大きなふたつの山場がひとつに結びつくエピソードとなった。まさにそれは、このドラマらしい痛快な逆転劇といったところだ。
甲斐をファームから追い出そうと画策した上杉は、ひとつ下の階の狭い部屋に甲斐のオフィスを移させる。さらに蟹江(小手伸也)を利用して、甲斐が望まないタイプの仕事を次々と押し付けることに。その一方で、祖母を亡くした悲しみを忘れようと仕事に没頭していた大輔(中島裕翔)は、葬儀の場でかつての恋人の怜(吉谷彩子)と再会。しかし彼女が結婚していることを知り、ますます孤独を募らせボストンへ戻ってしまう。すっかり自暴自棄になった大輔を迎えにきた甲斐は、そこで上杉への逆襲を企てるのである。
違法ドラッグに逃避した大輔と酒を飲み交わしながら、互いにつらかった1週間を労い合い、そしてこれまで語ってこなかった自身の家族について語る甲斐。そんなボストンのシーンしかり、早々に帰国して深夜のファームに忍び込む際の茶目っ気たっぷりな表情もしかり、このところ妙にギクシャクした雰囲気が漂っていた2人の絆を再確認できた今回。シーズン2ではそれぞれ異なる案件に携わることが多かっただけに、大輔が甲斐仕込みの“ハッタリ”で上杉を追い詰めるクライマックスはじつに見ものであった。
第4話から描かれてきた「コースタル・モーターズ訴訟」をめぐる様々な疑惑。欠陥を知りながら隠蔽したと濡れ衣を着せられた甲斐に、欠陥があることを示すメモを廃棄したことで玉井(中村アン)はファームを追われ、そして甲斐の弁護士資格が剥奪される危機にまで至った。そのメモを上杉が偽造したものであると踏んだ甲斐は、蟹江を巧みに利用してパートナー弁護士が集まる審査会を召集させると、その場で上杉に鎌をかける。上杉が逆上したところで、大輔がコースタル・モーターズの社長から、欠陥を上杉に報告していたという宣誓証書のサインをもらったとハッタリをかます。そして幸村がダメ押しをする見事な連携プレーによって、上杉をファームから再び追い出すことに成功するというわけだ。