伊藤英明、なぜ仮面ライダーに? 劇場版から探るベテラン俳優ゲストの系譜

『仮面ライダー』ベテラン俳優ゲストの系譜

 この他にも『劇場版 仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』(2014年)では歌舞伎役者の片岡愛之助が仮面ライダーマルス役で、『劇場版 仮面ライダービルド Be The One』(2018年)では勝村政信が仮面ライダーブラッド役で出演と、挙げていけばきりがないのだが、40代から50代の有名俳優が敵役の仮面ライダーとして映画のゲスト枠を飾っている。変わったところでは歌手の吉川晃司が、『仮面ライダー×仮面ライダー W(ダブル)&ディケイドMOVIE大戦2010』(2009年)に正義のキャラクター・仮面ライダースカル役で出演した。『劇場版 仮面ライダーゼロワン』における伊藤英明のゲスト出演も、この路線では必然のことといえるだろう。

 劇場版仮面ライダーの出演オファーを受けるベテラン俳優たちは、年齢的にも昭和の特撮ヒーローを幼少時に観ていたという人ばかり。映画公開前の取材に対して、自分が好きだった特撮ヒーローの思い出を語る人も多いが、御多分に漏れず伊藤も『仮面ライダー(スカイライダー)』(1979年)が大好きだったという。NHKの大河ドラマに出演する傍らで、最近は5歳の息子と一緒に『仮面ライダーゼロワン』を観ていたという伊藤は、果たして12月公開の『劇場版 仮面ライダーゼロワン』で、どんな役割を果たすことになるのか注目したい。

■のざわよしのり
ライター/映像パッケージの解説書(ブックレット)執筆やインタビュー記事、洋画ソフトの日本語吹替復刻などに協力。映画全般とアニメを守備範囲に細く低く活動中。

■公開情報
『劇場版 仮面ライダーゼロワン』 
12月18日(金)全国東映系劇場で公開
出演:高橋文哉、伊藤英明、岡田龍太郎、井桁弘恵、桜木那智、砂川脩弥ほか
配給:東映
(c)2020 スーパーヒーロープロジェクト
公式Twitter:@toeiHERO_movie
公式サイト:http://zero-one-kiramager.com/

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