セリーヌ・シアマ監督最新作が『燃ゆる女の肖像』の邦題で12月4日公開決定 日本版予告編も
第72回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィアパルム賞をW受賞したフランス映画『Portrait of a Lady on Fire(英題)』が、『燃ゆる女の肖像』の邦題で12月4日より公開されることが決定した。
本作は、『水の中のつぼみ』『トムボーイ』などのセリーヌ・シアマ監督の長編映画5作目となる最新作。18世紀、フランス、ブルターニュの孤島を舞台に、望まぬ結婚を控える貴族の娘と、彼女の肖像を描く女性画家の一時の恋を描く。マリアンヌを演じたのは、本作でセザール賞にノミネートされたノエミ・メルラン。エロイーズ役を、シアマ監督の元パートナーで、セザール賞2度受賞のアデル・エネルが務めている。
画家のマリアンヌはブルターニュの貴婦人から、娘のエロイーズの見合いのための肖像画を頼まれる。だが、エロイーズ自身は結婚を拒んでいた。身分を隠して近づき、孤島の屋敷で密かに肖像画を完成させたマリアンヌは、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを否定される。描き直すと決めたマリアンヌに、意外にもモデルになると申し出るエロイーズ。キャンバスをはさんで見つめ合い、美しい島を共に散策し、音楽や文学について語り合ううちに、恋におちる2人。約束の5日後、肖像画はあと一筆で完成となるが、それは別れを意味していた。
カンヌ映画祭でのW受賞に加え、ゴールデングローブ賞と英国アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされたほか、世界の映画賞で44もの賞を受賞。ヨーロッパでのヒットに続き、アメリカでも過去公開された外国語映画の歴代トップ20入りを果たす大ヒットとなった。また、シャーリーズ・セロンが「この映画を本当に愛している」と絶賛し、ブリー・ラーソンは“後世に残したい作品”に本作を挙げ、グザヴィエ・ドランを「こんなにも繊細な作品は観たことがない」と夢中にさせるなど、映画人を虜にしている。
公開された予告編では、ブルターニュの孤島で出会うマリアンヌとエロイーズの姿が。徐々に交流を深めていくさまが映し出されている。
■公開情報
『燃ゆる女の肖像』
12月4日(金)TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマ他全国順次公開
監督・脚本:セリーヌ・シアマ
出演:アデル・エネル、ノエミ・メルラン
配給:ギャガ
原題:Portrait de la jeune fille en feu/英題:Portrait of a Lady on Fire/2019年/フランス/カラー/ビスタ/5.1ch/デジタル/122分/字幕翻訳:横井和子/PG12
(c)Lilies Films.
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