『おもかげ』公開日が10月23日に決定 竹中直人、シシド・カフカら著名人からの絶賛コメントも
スペイン・フランス合作映画『おもかげ』の公開日が10月23日に決定。あわせて各界の著名人よりコメントが寄せられた。
本作は、スペインの新鋭ロドリゴ・ソロゴイェン監督が2017年に製作した15分の短編映画『Madre』をオープニングシーンとして採用し、息子を失った主人公エレナの“その先”を描いていく物語。2019年のヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門に選出され、主人公エレナを演じたマルタ・ニエトが女優賞を受賞した。
公開日決定にあわせて、映画の舞台となるフランス南西部の海辺のリゾート地ヴュー=ブコー=レ=バンの海辺を、寡黙かつ雄弁に切り取っていく映画の映像美が垣間見える新場面写真が一挙公開された。
また、『私の少年』などで知られる漫画家の高野ひと深、俳優・映画監督の竹中直人、ミュージシャン・女優のシシド・カフカ、精神科医の名越康文、作家の山内マリコ、医師・作家の鎌田實、スタイリスト・衣裳デザイナーの北村道子、イラストレーターのEd TSUWAKI、漫画家・コラムニストの辛酸なめ子、ジャズシンガーの綾戸智恵、女優・作家の中江有里、歌手の加藤登紀子の総勢12名からコメントが寄せられている。
著名人コメント
高野ひと深(漫画家)
さよならできずに、浜辺を彷徨い続けてた。
さよならできたら、もうどこまでも生きていける。
あとは未来しかないよエレナ!と電話をかけたくなりました。
竹中直人(俳優・映画監督)
たまらなく素敵な映画だった。
俳優たちの息づかい、そして風景……まるで自分がそこにいるかの様な臨場感。
苦しく切なく残酷でいとおしい、打ちよせる波の様な最高のラブストーリー。
シシド・カフカ(ミュージシャン・女優)
男 女 親 子 物 事 時間
その枠を外したら
愛はどんなもので
どんな表現になるのだろう
闇から光の方へと歩き出すのは
何かを許されたと感じたとき
名越康文(精神科医)
かけがえないものは、無くしたものである。
無くしたものを中心に、世界は回っている。
山内マリコ(作家)
悲劇の果てに、失った人の面影に眩惑されるエレナは痛々しい。
だけど誰もが人生のある時期から、そうなるのだ。
愛する人を得て、失い、その面影に心を乱される。
鎌田實(医師・作家)
悲しみ、怒り、憎しみ。
女と母の2つの心が重なり合う。
不可思議な人間の心を、これ以上ない美しいカットで物語る。
希望と再生の芳醇な映画に酔い痴れた。感動!
北村道子(スタイリスト、衣裳デザイナー)
見る人の感受性を試されるような映画。
スペインの美しい海辺や森の映像、
それに呼応するかのような少し不穏な音の効果にぞくっとした。
Ed TSUWAKI(イラストレーター)
静かな波を寄せ合うような出会いは
二人を取り巻く世界に嵐を起こした。
彼女はどこかで悟っていた。
少年はどこかで悟っていた。
その出会いが
その後の二人の世界を赦すだろうと。
辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
愛を失ったら、どこかから別の愛がやってくる……。
世界は愛で満たされていると思うと、人生に希望が持てます。
綾戸智恵(ジャズシンガー)
オープニングから心拍数上がる!
いいスピードで始まった、なのに10年後、なんやこれ、
と思っていたら、えっラスト10秒の爽やか感!!
人は弱い。でも時を重ねて出会いを重ねることで強く優しくなれるんや
そのための10年か。
長くも短くも無く必然な時間。
中江有里 (女優・作家)
悲しみの果てに出会った名付けることができない愛は、これまで見たことのない輝きを放っていた。
加藤登紀子(歌手)
フラメンコで踊り手が佳境に入った瞬間を「デュエンデー神が乗り移った」、普通じゃない程の域に入ってしまうことをフランス語で「マラドゥー病気」。そんな愛の前では、大人の常識も理性も、家族の優しさも虚しい。胸が痛いほど辛くて美しい映画でした。
■公開情報
『おもかげ』
10月23日(金)、シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー
監督・脚本:ロドリゴ・ソロゴイェン
共同脚本:イサベル・ペーニャ
撮影:アレックス・デ・パブロ
製作:マリア・デル・プイ・アルバラド
出演:マルタ・ニエト、ジュール・ポリエ、アレックス・ブレンデミュール、アンヌ・コンシニ、フレデリック・ピエロ
配給:ハピネット
協賛:スペイン大使館
後援:インスティトゥト・セルバンテス東京
原題:Madre/2019年/スペイン、フランス/カラー/シネマスコープ/129分/5.1ch/スペイン語、フランス語/字幕翻訳:柏野文映、手塚雅美
(c)Manolo Pavón
公式サイト:omokage-movie.jp
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