松本穂香、今年は大躍進の1年に? 『竜の道』“妹&ヒロイン役”に主演映画も続々公開

松本穂香、今年は大躍進の1年に?

 “有村架純の妹分”というキャッチコピーとともに本格的に女優活動をスタートさせ、その言葉通り事務所の先輩である有村の主演ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)やNHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』で印象的な演技を見せた松本穂香。彼女のフィルモグラフィーを振り返ってみると、年刻みでその目覚ましい成長ぶりを確認することができよう。2016年にはドラマの端役として経験を積み、翌年には『ひよっこ』での注目度の上昇にあわせエピソードゲストへとステップアップ。同時にインディペンデント系映画にも立て続けに出演し、2018年には登場時間がわずかな役柄でありながらも出演する映画の規模感は格段に上がる。そしてTBS系列の日曜劇場『この世界の片隅に』で連ドラ初主演を飾った。

『酔うと化け物になる父がつらい』(c)「酔うと化け物になる父がつらい」製作委員会

 そうした着実なステップアップを経て完全に“ひとり立ち”した松本は2019年、主演ドラマの再構成版となった『アストラル・アブノーマル鈴木さん』を含む主演映画3本の公開など、一気にブレイクを遂げたといっても差し障りないほどの勢いを見せた。その流れのまま2020年に突入しても、TBS系ドラマ『病室で念仏を唱えないでください』への出演や、主演映画『酔うと化け物になる父がつらい』が公開され、さらに加速しそうな兆しを見せた。ところが映画やドラマをはじめ多くのメディアが足踏みせざるを得ない状況となった上半期。元々4月放送予定だった『竜の道 二つの顔を持つ復讐者』(カンテレ・フジテレビ系)で実現するはずだった2クール連続プライムタイム帯ドラマ出演もお預けとなってしまったのだ。

『竜の道 二つの顔の復讐者』(c)カンテレ

 それでもメディア全体が復調気配を取り戻し始めた下半期。それに合わせるかのように松本の勢いがふたたび勢いを取り戻そうとしていると見える。これはよもや、ブレイクイヤーとなった2019年を凌駕するほどではないだろうか。

 まず先月から放送がスタートした『竜の道』は玉木宏演じる竜一と高橋一生演じる竜二の双子の兄弟が、自分たちの育ての親を自殺に追い込んだ大企業への復讐を目論む物語だ。一度自分が死んだことにして和田猛という別人に成り代わり、コンサルタントとして仇である霧島(遠藤憲一)へと近づく竜一と、国交相のエリート官僚にのし上がって霧島へ近付く竜二。2人の途方もない執念がドラマの面白さを駆り立てていく。ここで松本が演じているのは、主人公2人にとって血の繋がらない妹・美佐。竜一はすでに死んだものと信じ、竜二を慕いながら第2話では小学校の教師になるために上京。そこで和田と名乗る竜一と出会うのである。

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