入山法子と中村蒼の切ない別れも 『エール』二階堂ふみが出会うカフェーで働く人々に注目

入山法子と中村蒼の切ない別れも 『エール』二階堂ふみが出会うカフェーで働く人々に注目

 第1話から再放送中のNHKの連続テレビ小説『エール』。8月17日からは、第9週『東京恋物語』第43回から第10週『響きあう夢』第48回までが放送される。

 記念公演『椿姫』の最終選考に向けて、男女の機微を実践で学ぼうと決意した音(二階堂ふみ)は、男女の社交場であるカフェーで、1週間の臨時雇いとして働き始める。音が心配で仕方がない裕一(窪田正孝)はたまたま家にやってきた鉄男(中村蒼)に頼み込み、様子を見に行ってもらう。カフェーを訪れた鉄男は、そこで働く希穂子(入山法子)を見て驚く。

カフェーで働く音を厳しく育てる!? ママ(黒沢あすか)

 カフェーで働き始めた音だが、客の横暴な態度に腹を立て、客の頭に水をかけてしまう。そんな音を、カフェーのママは強い口調で叱る。

 黒沢は10歳から児童劇団に所属し子役として活躍していたベテラン俳優である。映画『嫌われ松子の一生』や『冷たい熱帯魚』などで、主人公に関わるキャラクターとして強く印象を残してきた。本作で黒沢が演じる役も、男女の社交場に戸惑いながらも成長する音と希穂子の優しさを際立たせる、印象深い役柄だ。

 カフェーのママは、客に水をかけた音に「まったくとんでもない跳ねっ返りだわ」と叱る。他の女給たちと違い、思ったことをそのまま口にしてしまう音に厳しく接しているようにも見えるが、音をまっすぐ叱る姿から、ただ厳しいわけではないことが伝わってくる。

 「でもあの人、私たちのことバカにして……」という音の反論に、彼女は「流せばいいの、そんなもの」と言った。さりげない台詞だが、黒沢が彼女の生き様をその凛とした姿勢で体現することで、彼女の経験が感じとれる。女給たちを下に見る客の存在は、カフェーのママもよく理解しているはずだ。彼女は決して音の思いを否定しているわけではない。カフェーで働くために必要な姿勢を教え込もうとしているのだ。

 実際、音がカフェーを去る日には「残念だわ。あなた鍛えれば一流になりそうなのに」と優しく声をかけ、期待から厳しく接していたことが明かされる。黒沢の何気ない所作や台詞の言い回しからママの真意が感じられていたことで、ママの気持ちがよりいっそう強く伝わり、印象的なシーンとなっている。

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