瀬戸康史、古川雄大、桜田通、平埜生成らが活躍 今期ドラマにも多数出演の“テニミュ”俳優たち
古川雄大
そして、NHK連続テレビ小説『エール』に出演し、“ミュージックティーチャー”こと御手洗役で人気急上昇の古川雄大も、桜田や瀬戸からバトンを引き継ぎ、四代目青学キャストとして2007年~2008年にかけて出演。鍛え抜かれたダンスの実力と気品溢れる出で立ちを武器に、テニミュ卒業後も若手俳優の登竜門と呼ばれる『エリザベート』や『ロミオ&ジュリエット』などのグランドミュージカルにも挑戦し、“ミュージカル界のプリンス”として名を馳せた。今年は『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(日本テレビ系)への出演のほか、『エール』や映画『コンフィデンスマンJP プリンセス編』といった映像作品での活躍がめまぐるしい古川。初の書籍『Shine~新時代俳優の全身と前進~』(日経BP)も先日発売されたが、そこには同じダンススクールに通っていた中河内雅貴が出演するテニミュを観て衝撃を受け、自ら「オーディションを受けたいです」と名乗り出たことを明かしている。
斎藤工、平埜生成、加治将樹、小早川俊輔
テニミュのメインを飾るのは、もちろん彼ら青学キャストだが、ライバル校の生徒を演じるキャストも毎シーズン注目を浴びる。例えば、7月30日に最終回を迎えた『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)の斎藤工。彼も20代の頃に初代・氷帝学園の忍足侑士役を務め、同時期に手塚国光役を演じていた城田優らと共にしのぎを削っていた。テニミュ2ndシーズンのキャストでいえば、今期は『親バカ青春白書』(日本テレビ系)の準レギュラー、平埜生成の活躍も見逃せない。彼はテニミュで不動峰中・神尾アキラ役を務めた後、期間を開けずにドラマ作品に顔を出し続けている。また、福田雄一作品に出演するのは2018年の『今日から俺は!!』(日本テレビ系)以降、本作で2度目。主演を務めたムロツヨシの迫力にも負けず、落語研究会の部長・深井役でコミカルな演技を披露した彼は福田組の常連となるか。
さらに、加治将樹(1st/桃城武役)と小早川俊輔(3rd/宍戸亮)も実はTBS系ドラマ『MIU404』にゲスト出演している。加治は第1話で登場したあおり運転の常習者・水島役、小早川は第4話で美村里江演じる青池透子からぬいぐるみを託された配達員役に。こういったテニミュファンなら気付く彼らの活躍ぶりも一つの楽しみだ。テニミュ3rdは最終公演「全国大会 青学vs立海 後編」が今年2月に幕を下ろしたばかりなので、キャストは今後の活躍が期待されているが、既に大石秀一郎役の松村優、海堂薫役の中島拓人をはじめとする卒業生が新番組『戦国炒飯TV』(TOKYO MX、BS11ほか)に出演中。同番組はかつて、彼らの先輩である村井良大や相葉裕樹が出演した『戦国鍋TV』(tvkほか)の後継番組であり、テニミュと同様にスターを発掘してきた人気作でもあるため、彼らの姿を民放ドラマで観る日も近いだろう。
他にも、ミュージカル・舞台で活躍する城田優や加藤和樹、『黒子のバスケ』『文豪ストレイドッグス』で人気キャラクターの声を務める人気声優の小野賢章、映画、ドラマに多くの次々と出演を重ねる小関裕太や志尊淳など、経歴を振り返ればテニミュ出演者だった……ということはザラ。新型コロナウイルスの影響で放送が遅れていた今期のドラマも次々と最終回を迎えているが、今後もテニミュから世に羽ばたく彼らの姿に注目したい。
■苫とり子
フリーライター/1995年、岡山県出身。中学・高校と芸能事務所で演劇・歌のレッスンを受けていた。現在はエンタメ全般のコラムやイベントのレポートやインタビュー記事を執筆している。Twitter
■放送情報
火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜放送
出演:多部未華子、瀬戸康史、眞栄田郷敦、高橋メアリージュン、宮尾俊太郎、平山祐介、水澤紳吾、岡部大(ハナコ)、若月佑美、飯尾和樹(ずん)、夏子、富田靖子、草刈民代、趣里、大森南朋
原作:『家政夫のナギサさん』(四ツ原フリコ著/ソルマーレ編集部)
脚本:徳尾浩司
演出:坪井敏雄、山本剛義
プロデューサー:岩崎愛奈(TBSスパークル)
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS
(c)四ツ原フリコ/ソルマーレ編集部