“権藤家の母”三田和代、胡散臭さが漂う古舘伊知郎も登場 再放送『エール』見どころ

再放送『エール』、古舘伊知郎の胡散臭さ

 第1話から再放送中のNHKの連続テレビ小説『エール』。7月20日からは第4週『君はるか』第19回から第5週『愛の狂騒曲』第24回までが放送される。

 裕一(窪田正孝)の受賞を報じる新聞を読み、その活躍に感激する音(二階堂ふみ)は思い切って裕一にファンレターを送り、返事を待ちわびる日々を送る。一方で裕一は、権藤家への養子入りを急ぐ伯父の茂兵衛(風間杜夫)に音楽への挑戦をなかなか理解してもらえずにいた。

茂兵衛よりも怖い? 権藤家の母・八重(三田和代)


 第19回では裕一に「留学なんか絶対許さんからな」と圧をかけていた茂兵衛だが、第20回では一転して裕一の留学を許す。留学が認められた裕一は喜ぶが、茂兵衛は決して裕一の音楽家への道を認めたわけではなかった。茂兵衛が留学を許したのは、裕一の祖母・八重の入れ知恵によるものだ。

 権藤家の存続を第一に考える八重は、初登場時から不穏な空気をまとっていた。劇中の登場頻度は少ないものの、活動の中心を舞台に据える三田のはっきりと耳に残る台詞回しや、表情には出さずとも腹に一物ある雰囲気が漂う演技により、権藤家当主・源蔵(森山周一郎)亡き後の力関係がはっきりと分かる。

 八重は「独学の青年が一流になれるほど甘い世界じゃない。打ちひしがれて帰ってくるよ」と断言する。「もし成功したら」と不安がる茂兵衛に、「万に一つもないね」と言い切る八重の表情は自信たっぷりだった。裕一の夢を応援する後押しではないことがはっきりとうかがえる。

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