一ノ瀬次郎は“素”の平野紫耀と重なる 『未満警察』にも見られる“王の資質”

一ノ瀬次郎は“素”の平野紫耀と重なる 『未満警察』にも見られる“王の資質”

 画面内に平野紫耀が姿を見せると、どうにも彼から目が離せなくなってしまう。それは映画においても、テレビ番組などにおいてもそうだ。集団の中でも、彼にばかり目がいく。放送中の『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系、以下『未満警察』)での平野は、その最たるものではないだろうか。

 ようやく放送が開始されたかと思えば、早くも第4話を迎える『未満警察』。Sexy Zoneの中島健人とともに、平野は本作でダブル主演を務めている。中島が演じる本間快は、いわゆる“意識高い系”で生真面目な性格の人物とあって、なかなか融通が利かない男だ。それに対して平野が演じる一ノ瀬次郎は、少年のように真っ直ぐなやんちゃ者。しかしながら、亡き兄の遺志を継いで警察官を志しているという、熱い想いを胸に秘めている。つまり対照的な性格を持ったこの男子二人、“でこぼこコンビ”なのである。

 根っこにある正義感が非常に強いのは二人とも共通しているが、冷静であろうとする快と比べ、次郎は頭で考えるよりも先に身体が動いてしまうタイプ。それに加え、彼は超天然な性格の持ち主である。彼の言動に対して、快とともに唖然とさせられている視聴者の方も多いことだろう。堅物な性格の快のプライベートにも、序盤からズカズカと入り込んでみせていた。しかしそれでいて、無神経で嫌味なキャラクターに映らないのがこの次郎という人物のすごいところ。もちろん、脚本上での人物造形や、物語の展開の影響もあるのだろうが、やはりこれを平野紫耀が演じているというのが大きいと思うのだ。

 平野といえば、その天然な性格は広く知られているところ。多くの方が、一度くらいはバラエティ番組などにおいての彼の“天然な言動”を、目にしたことがあるのではないだろうか。むろん、テレビというメディアに出ている以上、それが自宅にいるときのような完全な“素の状態”ではないのだろう。だがその天然なパブリック・イメージは、広く深く浸透している。だからこそ今作『未満警察』で演じている次郎という人物は、普段の平野と重なり、ハマり役に思えるのである。恐らく、当て書きのようなかたちなのではないだろうか。愛嬌にも転ずる天然な平野の性格は邪気が感じられず、それは次郎にも反映されており、堅物な快が惹きつけられているのも納得なのである。

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