『ギルティ』で強みを活かしたミステリアスな芝居 神尾楓珠の危うげな魅力

神尾楓珠、『ギルティ』で危うげな魅力放出

 圧巻の目力、きりりとした濃い眉、そしてミステリアスな雰囲気から、神尾の存在は十代の頃の柳楽優弥や菅田将暉を彷彿とさせる。タレントとしての神尾は、時にやんちゃそうな表情も浮かべ、その掴み所のなさにますますドキリとさせられた。神尾のもつ“危うい魅力”は役者としても大きな武器となっており、映画『裏アカ』(新型コロナウイルスの影響で公開延期中)では年上の女性と関係を持つ二面性のある青年を演じる。『ギルティ』でもヒロインを盛大に裏切る役であり、二面性のあるミステリアスな役は、神尾の強みを活かした芝居といえる。

 時折三白眼にも見える澄んだ目の美しさ、真っ直ぐに力強い目力、下まつげが長い神尾の特徴的な瞳は、年齢からは想像もつかないほどセクシーな魅力を纏う。本人は「VOGUE GIRL」(コンデナスト・ジャパン)のインタビュー(引用:神尾楓珠の素顔に迫る、本音のボーイズトーク。 | VOGUE GIRL)での「10年後にどんな役者になっていたい?」という問いに「良い意味で、自分らしさがないままいけたら良いなあと思いますね。いろんな役に触れるという意味で」と回答している。大人びた佇まいに似合わず、まだ若干21歳という若さ。これからまだまだ多くの作品と出会い、色々な表情を見せてくれることが予想される。わずか5年の芸歴で、まさにスターダムに駆け上がろうとしている神尾の勢いは止まらない。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
プラチナイト 木曜ドラマF『ギルティ~この恋は罪ですか?~』
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週木曜23:59〜放送
出演:新川優愛、町田啓太、中村ゆりか、神尾楓珠、阿部亮平、長井短、結城モエ、筧美和子、大西礼芳、徳永えり、戸田菜穂、小池徹平
原作:丘上あい『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』(講談社 ビーラブKC)
脚本:泉澤陽子、大林利江子ほか
演出:河原瑶、林雅貴ほか
主題歌:Toshl「BE ALL RIGHT」(ユニバーサル ミュージック)
スタッフ:チーフプロデューサー:岡本浩一(読売テレビ)
プロデューサー:中間利彦(読売テレビ)、黒沢淳(テレパック)、水野督世(テレパック)
制作協力:株式会社テレパック
制作著作:讀賣テレビ放送株式会社
(c)読売テレビ

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アクター分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる