編集部の週末オススメ番外編 『攻殻機動隊SAC_2045』はシリーズファン必見の一作!
毎週末に編集スタッフが週替りでオススメ映画・特集上映を紹介する「週末映画館でこれ観よう!」番外編。今週もオススメの配信作品をご紹介いたします。
今週は、自粛期間に身の回りのガジェットがどんどんと増えていく安田が、Netflixオリジナルアニメシリーズ『攻殻機動隊SAC_2045』をプッシュします。
『攻殻機動隊SAC_2045』
『攻殻機動隊』というシリーズは改めて語るまでもないでしょう。押井守監督による『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』をはじめ、様々なアニメーションシリーズが制作され、さらにはスカーレット・ヨハンソン主演でハリウッド実写映画にまでなりました。まさに日本が誇る作品です。
そんな『攻殻機動隊』の全編フル3DCGによる最新作が配信されました。監督は『STAND ALONE COMPLEX』シリーズの神山健治、そして『APPLESEED』シリーズの荒牧伸志。その第一報が発表されたのは、2018年末のころ。Netflixはその年のはじめに湯浅政明監督作『DEVILMAN crybaby』を配信し、存在感を増していた時期でした。
この発表に心踊った方は、私を含めたくさんいたのではないでしょうか。『SAC_2045』というタイトルも、2018年秋に公開された『ブレードランナー 2049』を彷彿とさせ、SF熱に浮かれていた自分には、祭りの続きを見せられているようにも感じました。
計画的且つ持続可能な戦争“サスティナブル・ウォー”へと突⼊した世界で、再結成した公安9課が、正体不明の存在“ポスト・ヒューマン”に立ち向かう本作。やはり特筆すべきは、フル3DGで製作されたという映像です。
正直自分はビジュアルの段階では、このデザインに関して懐疑的でした。『バースデー・ワンダーランド』のイリヤ・クブシノブさんが手がけた草薙素子は、どこか幼さを見せていますし、3DCGで美しく蘇った風景は、ゴミひとつ落ちておらず、理路整然としていて、かつてアニメで観ていた退廃的な世界観に対抗しているような印象すら感じさせたのです。