考察よりもツッコミ合戦!? 『テセウスの船』竹内涼真演じる“ポンコツ心さん”の不思議な魅力

考察よりもツッコミ合戦!? 『テセウスの船』竹内涼真演じる“ポンコツ心さん”の不思議な魅力

 日曜劇場『テセウスの船』(TBS系)が、ついに最終回を迎える。原作と違うとされる真犯人推理が盛り上がりをみせる中、回を追うごとに愛しくなってくるのが竹内涼真演じる主人公・田村心のポンコツぶり。とにかく純粋で、まっすぐで、詰めが甘い心さん。「なんでよ~!」とツッコミを入れつつ応援したくなってしまう、心さんの不思議な魅力を振り返ってみたい。

 第1話で、妻・由紀(上野樹里)に後押しされ、死刑囚である父・佐野文吾(鈴木亮平)に会いに行くことを決意した心。だが、その前に立ち寄った音臼村の音臼小学校跡地で、突然過去へとタイムスリップ。それは1989年1月7日、父が容疑者とされる無差別殺人事件の約2カ月前だった。

 由紀が音臼村に関する事件をまとめた未来のノートを頼りに、女児が「パラコート」を誤飲して死亡する事件を防ごうと、とっさに「パラコート」を雪上にドバドバと破棄した心さん。結局過去は変えられなかったが、めげずに村民が雪崩に巻き込まれることを阻止しようと立ち上がる。そして、村民が乗る車に向かって「止まって~っ!!」と大声を上げた場面を皮切りに、心さんの全力劇場はスタート。人一倍正義感が強いけど、人一倍不器用な勇者の誕生である。

 次々に巻き起こる事件を防ぐために奔走する心さんだが、事態は良くなるどころか悪化するばかり。第1話、第2話と徐々に彼の脇の甘さを感じ始めるも、これは重厚なミステリードラマ。きっとそんなはずはないと信じていたが、第3話で金丸刑事(ユースケ・サンタマリア)に詰め寄られ、免許証と未来のノートを投げ捨てる心さんを見て、「えぇ~!?」と衝撃を受けるとともに、視聴者は気づく。「おや、心さんは憎めないポンコツなのかもしれない」と。

 以降、ドラマ放送後のSNSは、そんな心さんの言動に対するツッコミのオンパレード。なんでもかんでも素手で触ってしまうところ、一生懸命に思い悩むも、結局大事なことをベラベラ喋ってしまうところ、由紀にミルクティーを注文してしまうところ、真犯人の重要な手がかりとなる松尾さん(芦名星)の証言を録音していないところ、大人版みきお(安藤政信)の自白を録音したボイスレコーダーを本人に見せてしまうところ、そのうえ子ども版みきお(柴崎楓雅)に奪われてしまうところ……これはもう、放っておけない。

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