『テセウスの船』白鳥玉季、大人と張れる演技に絶賛! “上手い子役”というよりも“女優”の風格
東元俊哉の同名漫画を原作とする、竹内涼真主演ドラマ『テセウスの船』(TBS系)。主人公・田村心(竹内涼真)が31年前にタイムスリップし、警察官の父・佐野文吾(鈴木亮平)が逮捕された「音臼小無差別殺人事件」を止めるべく奮闘する同作。その中で、際立たって透明感ある魅力を放っているのが、心の姉・鈴の少女時代を演じている白鳥玉季だ。
SNS上にも「テセウス見てて、白鳥玉季ちゃんが気になって。まだ小4だって! スゴイ」「テセウスの船の子役の女の子白鳥玉季ちゃん演技うまいよね」「テセウスの子役の白鳥玉季ちゃん可愛すぎてずっと画像見てる、、声も演技も最高だよ」などの称賛のつぶやきが多数見られる。
白鳥玉季が演じているのは、主人公・心がまだ母親のおなかの中にいる31年前の世界の姉・鈴である。当然ながら自分の弟と知るわけもなく、タイムスリップにより、村に突然現れた何者かわからない心を、最初に受け入れたのは、他でもない姉・鈴(白鳥玉季)だった。音臼小学校の臨時教員なった心が、ウサギの変死などを巡って児童たちに反感を持たれたり、殺人犯と疑われたりしたときも、親友と喧嘩してまで庇い続けてくれるのが、やはり鈴だった。
子猫のような雰囲気もある、華奢で小さな体に、大きく印象的な強い目と、えくぼ。愛らしさ・明るさの中には、秘められた真っすぐで強い意志が感じられる。その演技にも、漂う空気にも、もはや「上手い子役」というよりも「女優」の風格がある。
だからこそ、まだ小4ながら、彼女が近年与えられるのは、複雑な事情を抱える少女の役柄が多い。まず多くの人が思い出すのは、黒木華主演の『凪のお暇』(TBS系)で、凪が住むアパートの隣の部屋に住んでいた鍵っ子少女・うららだろう。
凪に対し、最初は警戒した様子も見せていたが、天然パーマの髪を触り、「うわぁ! やっぱりふわふわ!」となついてからは、トシの差のある「良き友人」になっていく。凪自身が昔から強いコンプレックスを抱いてきた髪を魅力的だと教えてくれたのも、モラハラの元彼・慎二に「凪ちゃんをいじめないで!」と体当たりして守ろうとしてくれたのも、うららだった。
そんな強く大人びた彼女が、クラスメートの女子たちの間では自分を偽り、「空気」を読んで、みんなに合わせて生きていた。その窮屈そうな姿には、幼くして「女子の世界の面倒臭さ」の縮図を見た気がしたものだ。