『絶対零度』ラスト5分で衝撃の真犯人! 小田切(本田翼)の言葉と笑顔は届いていなかったのか

『絶対零度』ラスト5分で衝撃の真犯人! 小田切(本田翼)の言葉と笑顔は届いていなかったのか

 沢村一樹が主演を務める『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)が、3月9日に第10話を迎えた。

 セミファイナルとなる第10話は、序盤10分に東京サミット当日の決着、そしてラストに事件の真犯人が明らかになるという濃密な1時間が展開される。井沢(沢村一樹)に眠る魔物の覚醒、曽根崎(浜田学)の下僕と化す門田(粗品)の暴走、発砲ではなく山内(横山裕)の涙で正気を取り戻した井沢の慟哭。これまでの伏線を一気に回収していく冒頭10分間を忘れさせるほどに、真犯人が突き止められるラスト5分間は衝撃的だ。

 東京サミットのテロを引き起こした首謀者であり、亡くなった香坂(水野美紀)の弟は篠田(高杉真宙)だった。全てはミハンを探るために小田切(本田翼)たちのそばにいたのだ。そして、同時にミハンシステムに危険人物として出る「加賀美聡介」のアラート。加賀美(柄本明)は26年前に映画館での事件から水島歩こと篠田を救い出し、犯罪のない世界を夢見てミハンのことを教えた。しかし、それが殺人鬼を生み出すことになり、加賀美は罪悪感に苛まれていたのだ。ミハンを志願したのも、水島を探し出し自らの手で葬るため。加賀美は拳銃を持ち、篠田のいる病院へと向かう。

 「そんなわけないですよね……」。井沢から出るはずのない篠田の名前を聞き、理解が追いつかない小田切。篠田と小田切はグループセラピーで一緒になったのをきっかけに、徐々に恋仲へと発展していった。今振り返ると「子供の頃に父に殺されかけた。唯一の家族だった父が無理心中を図り、僕と一緒に死のうとしたんです」「僕は生き残り父は死んだ。暖かい家庭を作りたい。今はそう思っています」。この言葉がそのまま大胆な伏線になっていたとは、どのくらいの視聴者が気づいていたのだろうか。小田切の脳内にフラッシュバックするのは、「僕と付き合ってくれませんか」「またすぐ会えますよね」という篠田との思い出。

 その記憶の一つにあるのが、第3話で篠田とともに八尋舞(山口まゆ)を自殺から救った時。「強くなってもうこれ以上、私みたいな被害者を増やしたくない」「死にたいって思った過去があるから今の自分がいる。絶望してはい上がった人間は強くなれる。未来を変えるのは自分自身。あなたを死なせない」という小田切の説得に、篠田も共感するようにドアを蹴り飛ばすのを手伝っていた。もし、小田切のこの言葉や満面の笑顔が篠田に届いていなかったとすれば……。

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