ジェイミー・ベルが実在のレイシストを熱演 『SKIN/スキン』キービジュアル&特報公開
5月9日公開の映画『SKIN/スキン』より、キービジュアルと特報映像が公開された。
本作は、第91回アカデミー賞に輝いた短編映画を、ガイ・ナティーヴ監督が自ら長編映画として制作した実話を基にした人間ドラマ。2003年に米国で発足したレイシスト集団「ヴィンランダーズ」の共同創設者だったブライオン・ワイドナーが辿った軌跡を描く。
ワイドナーを演じるのは、『リトル・ダンサー』で英国アカデミー賞主演男優賞を受賞し、『ロケットマン』でエルトン・ジョンの親友役を演じたジェイミー・ベル。
公開されたキービジュアルには、ベルがタトゥーだらけの顔面をさらし、力強く正面を見つめる姿が切り取られている。
今回の役に魅了されたベルは、短期間で20ポンドも体重を増やし役に臨み、本物のワイドナーに会いに行ったり、彼が属していたグループの追跡をするなど独自に研究を行っていたという。ナティーヴ監督は、撮影初日にタトゥーなどのメイクを終え、本物のワイドナーと化したベルをみて悪寒を感じたそうだ。
あわせて公開された特報では、ハーケンクロイツの旗を掲げたレイシズム団体の中央で、松明を手にし、憎悪に満ちた表情で町を闊歩するワイドナーの姿を確認することができる。このレイシズム団体も「ヴィンランダーズ」という実在の団体をモデルにしている。ワイドナーの右頬にある「Vinlanders SC」というマークは、実在のワイドナーも彫っていたもの。この団体は、オハイオ州を中心に活動を続け、2010 年にはアリゾナ支部の多くのメンバーが逮捕されている。
ガイ・ナティーヴ監督 コメント
私たちは狂った時代に生きています。人々は希望を失いました。「平和」と「愛」という言葉は無秩序なものとなり、反対に、暴力と憎しみは24時間年中無休で蔓延しています。2012年にブライオンの記事を読んだとき、アメリカはまだ今とは異なる状況にあったけれど、私はすでに破滅の兆しを感じていた。だからこそ、一見不可能に思える変化を経験した男の希有な物語を伝えることが重要だと感じたのです。
■公開情報
『SKIN/スキン』
5月9日(土)より、新宿シネマカリテにてロードショー
出演:ジェイミー・ベル、ダニエル・マクドナルド、ダニエル・ヘンシュオール、ビル・キャンプ、ルイーザ・クラウゼ、カイリー・ロジャーズ、コルビ・ガネット、マイク・コルター、ヴェラ・ファーミガ
監督・脚本:ガイ・ナティーヴ
製作:ジェイミー・レイ・ニューマン、ガイ・ナティーヴ
撮影:アルノー・ポーティエ
編集:リー・パーシー、マイケル・テイラー
音楽:ダン・ローマー
配給:コピアポア・フィルム
2019年/アメリカ映画/118 分/DCP/カラー/スコープサイズ/原題:Skin
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公式サイト:skin-2020.com