深夜帯ドラマは次世代女優の宝庫? 『女子高生の無駄づかい』『ゆるキャン△』から考察

深夜帯ドラマは次世代女優の宝庫? 『女子高生の無駄づかい』『ゆるキャン△』から考察

 令和2年の冬ドラマが佳境を迎えている。医療や刑事ものが中心のゴールデン・プライム帯を離れた深夜帯には、次の世代を担うホープがひしめいている。

岡田結実、福地桃子による化学反応『女子高生の無駄づかい』

 金曜ナイトドラマ『女子高生の無駄づかい』(テレビ朝日系)は、女子高生のキラキラしてない日常を描いた挑戦的なコメディー作品。主人公の「バカ」」こと田中望(岡田結実)に、漫画家志望の「ヲタ」菊池茜(恒松祐里)、感情の死滅した優等生の「ロボ」鷺宮しおり(中村ゆりか)がキャラ全開で繰り広げる濃い化学反応が見どころだ。

『女子高生の無駄づかい』(c)テレビ朝日

 バラエティー番組のMCやモデルなどマルチに活躍している岡田だが、コメディエンヌとしても頭一つ抜けた存在だ。連続ドラマ初主演を飾った2019年の『私のおじさん~WATAOJI~』(テレビ朝日系)では、新米ADを演じ、遠藤憲一や小手伸也、青木さやから一癖も二癖もある共演陣と息の合ったかけ合いを見せた。普通なら躊躇してしまうような演技も体当たりでこなす役者魂で独特のポジションを築きそうな予感がある。

『女子高生の無駄づかい』(c)テレビ朝日

 個性的なキャストの中で目を引くのが、中二病女子「ヤマイ」こと山本美波を演じる福地桃子だ。福地といえば、NHK連続テレビ小説『なつぞら』の柴田(小畑)夕見子役が記憶に新しい。『女子無駄』のヤマイは金髪ツインテールで頭の中はファンタジーという同作でもっとも尖ったキャラだが、福地のなりきり具合はすさまじく、実父・哀川翔の代表作『セブラーマン』(2004年)を彷彿とさせる。

『女子高生の無駄づかい』(c)テレビ朝日

 岡田や福地以外にも、『賭ケグルイ』(MBS/TBS)シリーズや『きのう何食べた』(テレビ東京系)、『左ききのエレン』(MBS/TBS)など注目作へのキャスティングが続く中村ゆりかや、先ごろ『100文字アイデアをドラマにした!』(テレビ東京)第5・6話で待望の主演を果たした恒松祐里、アイドルグループSUPER☆GiRLSの元メンバーで、映画『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(2019年)、今年に入ってからは『SEDAI WARS』(MBS/TBS)など女優業を活発化する浅川梨奈など、『女子無駄』には勢いのある20代前半女優が多数出演している。ドラマ好きなら観ておいて損はない作品だ。

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