『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』インタビュー
窪田正孝を“主演”にした出会いと経験の積み重ね 「どんどん形を磨いてもらった」
“主演”舞台、“主演”ドラマ、“主演”映画と立て続けに大役を務めている俳優・窪田正孝。主演舞台『唐版 風の又三郎』の公演期間中だった2月、来年度4月スタートのNHKの朝ドラ『エール』の会見にも登場し主演を務めることを発表。今年の7月には『東京喰種トーキョーグール2』でシリーズ2度目の主演を務める。
そんな窪田の2019年度のスタートを切る作品が4月8日から放送が始まる月9ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系)だ。窪田は、山下智久や戸田恵梨香らと共演した『SUMMER NUDE』(2013年)以来、およそ6年ぶりに月9に主演として戻ってきた。窪田のこれまでを形作ってきた「出会い」と本作へかける意気込みを聞いた。
「やっぱり出会うのは人」
ーー中野利幸プロデューサーが窪田さんのことを「原作のイメージにまさにぴったり」とコメントされています。
窪田正孝(以下、窪田):中野さんとは今回が初めてなのですが、呼んでいただいて大変光栄だと思っています。原作モノをやる時は、原作者の横幕(智裕)さんからもOKをいただかないとできないことなので、また新しい出会いをいただいたなと純粋にありがたいです。
ーー以前から、様々な作品に出演する度に窪田さんが「出会い」を大切にしているお話をしている印象があります。
窪田:そうですね。常日頃から、何かとんでもないことをしてしまったらすぐに潰れてしまう、本当にシビアな世界にいると思っているんですけど、どこにいても何をしていてもやっぱり出会うのは人だなと感じていて。それと、人を表現する仕事をしているから、やっぱり人のことをいっぱい知らなきゃいけないなという気持ちもありますね。でもそれを仕事としてやるのではなく、純粋にそういう気持ちで居たいなと常に思っています。伝わりますかね?(笑)。
ーーお仕事としてじゃなくて、一人の人としてというか。
窪田:そうですね。昔は人付き合いなどが苦手だったんですけど、30歳になる前あたりから、どんどん純粋に人のことを好きになれるようになって。アウトプットばかりしていたのが、欲が出てきてからは、どんどんインプットしていきたいなという感覚に変わりました。今は、人と色々話せるのが本当に楽しいです。
ーー変化のきっかけになったことはあったのでしょうか。
窪田:なんだろう……もちろん年齢を重ねてきたのもあるんですけど、今までよりも仕事の責任が大きくなってきた部分もあると思います。いいことも悪いことも色んな情報が入ってくるので、その中であらゆることに線引きをしなきゃいけないとなった時に、自然と人に興味がどんどん湧いてきたんです。やっぱり人って表も裏も顔があるし、その人と話していて自分が感じた印象と他の人から話を聞いた印象が違ったりすることがあるんです。基本的にあんまり人のことを嫌いにならないんですけど、客観的に見て、相手の色んな側面を見られたりするのが楽しいですね。