『アライブ』が説く、がん治療の複雑さと患者たちの戦い 松下奈緒×木村佳乃の仲は戻るのか?

『アライブ』が説くがん治療の複雑さ

 劇中で心は、徳介に抗がん剤治療を理解してもらうために結城(清原翔)と共に資料を集め、数年前にアメリカで発表された研究データを教える。がん治療において病院の標準治療を受けた患者の5年生存率が8割であったのに対し、民間療法では5割だったと。この数字を、決して民間療法が致死率を高めるのではなく、あくまでも標準治療のほうが生存率が高いのだと捉え、正しいものから誤ったものまで様々出回る情報の中から、肉体的にも心理的にも経済的にも最も適した治療方法を、可能であれば複数の専門家と一緒に見つけていくことが必要なのだと、改めて考えさせられるばかりだ。

■久保田和馬
1989年生まれ。映画ライター/評論・研究。好きな映画監督はアラン・レネ、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■放送情報
『アライブ がん専門医のカルテ』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:松下奈緒、木村佳乃、清原翔、岡崎紗絵、中村俊介、三浦翔平、田辺誠一、藤井隆、木下ほうか、高畑淳子、北大路欣也
脚本:倉光泰子
プロデュース:太田大、有賀聡
演出:高野舞
音楽:眞鍋昭大
(c)フジテレビ

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