『絶対零度』横山裕から沢村一樹への銃弾の行方は? 時制が交錯するシーズン4の構成も明らかに

『絶対零度』シーズン4の構成が明らかに

 沢村一樹が主演を務める『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)が、1月13日に第2話を迎えた。

 第2話で確定するのは、今回のシーズン4では大規模なテロが起こる東京サミット当日と、様々な事件が起こる現在を行ったり来たりして進んで行くということだ。第1話では統括責任者としてミハンにやってきた香坂(水野美紀)が、井沢(沢村一樹)に射殺されるという衝撃的な終わり方で幕を閉じたが、第2話ではその続きがメインストーリーである「少女拉致誘拐事件」をサンドイッチする形で描かれる。

 SATの制止も虚しく逃走する井沢。そこに遅れて登場するのが山内(横山裕)だ。彼は井沢を監視する監察官として出向扱いでミハンに所属している。井沢を殺人犯にしないという意志から銃撃を自ら受け、その弾痕が痛々しく残る山内。東京サミットの61日前、山内はいつものように井沢を自宅まで監視し、彼が妻と娘の幻影に狂いもがく様子をじっと見つめていた。山内には井沢への尊敬の念がある。そんな井沢に何もしてやれないもどかしさが、山内の虚無の表情から伝わってくる。

 山内からの着信に仰向けのまま出る井沢。これからもミハンにいられる、山内が上を説得して得られた吉報に対して井沢は上塗りするように、「もしもぼくがまた一線を越えたら撃っていいから。殺してくれ、君が」と残酷なまでのお願いを託す。そして、東京サミット当日。逃走する井沢に威嚇射撃をする山内。完全に強張った表情からは、正義感と恐怖が入り混じった葛藤が溢れ出ている。「うわー!」という叫び声とともに響き渡る銃声。その弾丸は井沢を捕らえたのか。それは第3話以降で明らかになるのだろう。

 また、第1話、第2話と徐々にフォーカスが当たっているのが、小田切の抱える幼少期からのトラウマ。小田切は学生の頃に暴行被害に遭い、それがきっかけとなり自身のような被害者を出さないために警察を志したことはシーズン3で明らかになっている。

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