ルフィとウソップの強い絆がポイントに? 田中真弓×山口勝平が語る『ONE PIECE STAMPEDE』
ルフィとウソップは一味の中でも「特別な関係」
ーー本作のストーリーは、過去の名エピソードのオマージュと思えるシーンが多いですが、お二人が20年の中で特にお気に入りのエピソードはなんですか?
山口:僕はたくさんありますね。でも、ウソップの立場から選ぶとすると、やっぱりメリー号を巡ってルフィと対立するウォーターセブンのエピソードですね。
田中:私はガイモンさんの話かな(笑)。
ーーガイモンさんですか(笑)。懐かしいですね。
山口:ガイモンさん人気ありますからね。僕も大好きですよ。
田中:1話完結のあの話ね。あの頃はどのエピソードも今ほど長くなかったよね。ウソップが一味に加わるエピソードも今思うと、そんなに長くなかったもんね。
ーーなるほど。その代わりと言ってはなんですが、今回の映画はルフィとウソップのすごく濃い関係性が描かれていますよね。
田中:そうなんです!
山口:ルフィとウソップは一味の中で同い年で、イーストブルーからの付き合いでもありますし、今回の映画でそんな2人の特別な間柄がブレずに描かれていたのが嬉しかったですよね。
ーーあの2人はやはり一味の中でも特別な関係なんだなと改めて思いました。
山口:そうなんです。ルフィは強いとか弱いとか、そういう物差しで人を判断しませんし、ルフィにとってもウソップって一緒にいて気が楽なんでしょうね。僕は、2人が船の上でワチャワチャとふざけたりしている日常シーンが大好きなんです。あの年頃の男の子の独特のノリというか、気のおけない友達って感じがありますよね。
ーーウソップは普通の人間だと先ほどおっしゃられましたが、その普通さゆえに一番成長しているキャラクターですし、その普通さが今回の映画でも重要なアクセントになっていましたね。
山口:そうですね。怖いけど、いざというときに踏みとどまる勇気や、ルフィの可能性を一番強く信じているところとか、そういうところは一貫していますよね。ああいうところがウソップの良いところだし、僕も好きな部分なんです。アラバスタ編の時からずっとウソップはこういう奴ですよね。アラバスタで、海賊王になるというルフィの夢を笑われた時に、逃げずに踏みとどまるシーンがありましたけど、今回の映画でもウソップのそういう側面によってルフィのやる気スイッチが入る展開は嬉しかったです。
ーー最後にお二人から、映画を楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。
田中:歴代のキャラクターがたくさん出てきますから、みなさんが会いたい人にきっと会えると思います。是非観に来てくださいね。
山口:ストーリーもシンプルですし、海賊万博というお祭りをちょっと見に行くぐらいの感覚で気軽に劇場に足を運んでもらいたいです。懐かしいキャラクターもたくさん出てきますし、画面の隅々にまでキャラクターが隠れていますので、何度も観て探すのも楽しいと思いますよ!
(取材・文=杉本穂高/写真=服部健太郎)
■公開情報
劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』
8月9日(金)公開
原作・監修:尾田栄一郎(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
監督:大塚隆史
脚本:冨岡淳広、大塚隆史
出演:田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平、平田広明、大谷育江、山口由里子、矢尾一樹、チョー、磯部勉 ゲスト声優:ユースケ・サンタマリア、指原莉乃、山里亮太(南海キャンディーズ)
主題歌:WANIMA「GONG」(unBORDE / ワーナーミュージック・ジャパン)
配給:東映
(c)尾田栄一郎/2019「ワンピース」製作委員会
公式サイト:onepiece-movie.jp
公式Twitter:@OP_STAMPEDE